海神の龍神社で4年ぶりの「龍神社祭礼」、子どもみこしのかけ声響く
10/9(月)海神の龍神社で4年ぶりの「龍神社祭礼」
子どもみこしのかけ声響く
船橋中央病院近くの住宅地に囲まれた龍神社(船橋市海神6-21-18)で10月3日・4日、「龍神社御祭礼」が4年ぶりに開催された。
主催は氏子会。龍神社は創建年代が不詳であるが、弘法大師にまつわる「石芋伝説」や「片葉の葦」の伝説が残っていることから8世紀以前には建立されたと推測されている。古くから西海神村の鎮守として信仰され、主祭神は大海津見神(オオワタツミノカミ)。この「石芋伝説」にちなんで芋と片葉の葦を捧げ、10月3日・4日に祭礼を執り行うようになったといわれ、現在の「龍神社御祭礼」の起源になった。
日頃は無人の小さな神社だが、御祭礼の期間に船橋大神宮より宮司を招き、祭典を執り行う。コロナ禍で御祭礼が中止されていた間も祭典は執り行われていた。
例年、境内に舞台を設け、演芸やカラオケ大会が催され賑わいをみせるが、今年は設備の老朽化で舞台を作ることができなくなり、「龍神社社務所」である「海神6丁目自治会館」でカラオケ大会を催すことになった。
鳥居周辺から境内にかけて、焼きそば、たこ焼き、チョコバナナ、果実アメなどの夜店が立ち並び、あいにくの雨交じりの空模様にもかかわらず大勢の人でにぎわいを見せた。
4日の午後からは、青い法被を着た子どもたちが神輿(みこし)を担ぎ、神輿を担げない小さい子どもは山車を引いて海神6丁目界隈を練り歩き、子ども達の元気な掛け声が普段は静かな住宅街に響き渡った。本来の神輿は、御祭礼が平日で担ぎ手が集まらないため、直近の土曜・日曜に行うこととし、北町会は7日、西町会は8日に行われた。
氏子会代表の田久保宗孝さんは「コロナの流行でしばらく御祭礼を開催できなかったが、今年から再開し、来年からは通常開催としたい。ただ役員も高齢化しており、継続するためには後継者が育ってほしい」と話した。