豊富中3年生が北部公民館で「赤ちゃんふれあいタイム」、児童ホームが各地域でも主催
10/31(火)豊富中3年生が北部公民館で「赤ちゃんふれあいタイム」
児童ホームが各地域でも主催
アンデルセン公園近くにある北部公民館(船橋市豊富町4)で10月24日、「中学生と赤ちゃんふれあいタイム」が開催された。
同イベントは船橋市地域子育て支援課所轄の市内児童ホームの主催で、年間を通して各地域で行われている。三咲公民館での開催が通例であったが、今回は移動コストなどを考慮し、初めて北部公民館で開催されることとなった。
地域子育て支援課の細川直達(なおみち)さんは「中学生が赤ちゃんの生まれ育っていく過程を学び、実際に赤ちゃんとふれあう体験を通して赤ちゃんのかわいさを実感し、愛情をもって子育てのできる心を育むことを目的に行っています」と話した。
参加したのは豊富中学校3年生の生徒25人と、0~3歳の乳幼児とその保護者16組。父親や、両親そろっての参加者の姿もあった。生徒たちは事前に2時間の授業時間を使い、助産師による講話と赤ちゃんの人形を使った世話の仕方の学習のほか、重りを身に着けて行う「妊婦体験」も行ったという。
同行していた小川欣弘(よしひろ)校長は「授業中は赤ちゃんの人形に名前を付け、どの生徒も一生懸命に取り組んでいた。授業が終わっても人形を手放そうとしない生徒もいた」と授業の様子を振り返った。
始めは緊張していた生徒たちも、手遊びや自己紹介を通して少しずつ乳幼児と打ち解け、しばらくすると用意されていた音の出るおもちゃやボールプール、トンネルなどで、赤ちゃんと一緒に遊ぶ様子が見られ、なかにはおむつ交換やミルクを飲ませる体験をした生徒もいた。
二和から参加し、0歳5カ月の乳児を連れて参加した父親は「おむつ交換をしてもらったが、しっかりと事前に勉強しているので安心できた。実際に動きのある赤ちゃんのお世話に苦戦している様子を見て、力加減が分からなかった頃の自分と重なって懐かしい気持ちになった。子どもも嫌がることなくリラックスしていました」と話した。
おむつ交換を体験した生徒は「足の動きがすごかったので、服を着せるのが大変だった。抱っこもしたが、人形と違って頭が重たかった。赤ちゃんは可愛かったです」と話した。
細川さんは「このイベントはふれあいがメイン。コロナ禍でも授業はありましたが、ふれあいまで進めたのは4年ぶり。このイベントを通して児童ホームにも興味を持ってもらえたらうれしい。児童ホームは18歳まで利用できるので、遊びや勉強など、居場所の一つとして活用してほしいです」と話した。