大穴北に「キッチンなづな」、40年以上愛された「いしかわ」を息子が改装
2/3(土)大穴北に「キッチンなづな」
40年以上愛された「いしかわ」を息子が改装
新京成線三咲駅から徒歩約20分、大穴北の住宅街にあった「総合食品いしかわ」跡地に「キッチンなづな」(船橋市大穴北2-18-13、TEL070-3960-3672)が2023年4月12日に開店し、約9カ月がたった。
店主の石川雅一さんは東京都生まれ。4歳から18歳まで船橋市で過ごした後、精肉所や都内のレストラン、岩手県の旅館などで、約30年間にわたり飲食関係の仕事に携わってきた。
同店は、2020年に近隣住民に惜しまれつつも40年以上の歴史に幕を下ろした石川さんの実家が営んでいた総菜店「総合食品いしかわ」を改装してオープンしたもの。店名には「目立たないながらも、道端や野原でしっかり根付くナズナのように、地域に根ざす店にしていきたい」という思いを込めた。
食事メニューは「きのこの和風スパゲティ」(700円)、「厚切りロースの生姜焼き定食」(950円)、「宮崎日南鶏の親子丼」(600円)など13種類。食材は全て国産にこだわり、米は千葉県のブランド米「多古米」を使用。丁寧にタマネギを炒め、3時間以上煮込んで作る「和牛すね肉のカレー」(850円)は「肉が柔らかく食べやすい」とシニア客にも好評だという。
レアチーズケーキ(400円)をはじめとする4種類のデザートや、ブレンドコーヒー(500円)など各種ドリンクも提供する。日本酒「鷲の尾」(500円)やワイン「岩手かぐみ」(ボトル2,800円)など、石川さんが修業した岩手ゆかりの酒も揃える。
店頭では総菜の販売も行う。煮物やサラダなどを日替わりで提供する。電話で予約すれば、揚げたてのメンチカツ(170円)や男爵コロッケ(120円)、エビフライ(180円)などを希望した時間に受け取ることもできる。揚げ物は分子調理機器「ドクターフライ」で調理し、衣が吸収する油の量を抑え軽い食感に仕上げているという。
石川さんは「どこにでも咲く『なづな』のように、ありふれた料理の中に潜むおいしさを追求していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~13時30分(LO13時)、16時30分~19時30分(LO19時)。金曜定休。駐車場1台。