市船定期演奏会で俳優・神尾楓珠さんらがサプライズ登場 映画「20歳のソウル」の製作報告
12/24(金)市船定期演奏会で俳優・神尾楓珠さんらがサプライズ登場
映画「20歳のソウル」の製作報告
習志野文化ホール(習志野市谷津1-16-1)で12月23日、市立船橋高校吹奏楽部の「第38回定期演奏会」が開催され、サプライズゲストとして俳優の神尾楓珠さんや佐藤浩市さんらが登場した。
昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催となった同日は、ほぼ満席の約1400人が来場した。
市船を勝利へ導く応援曲として知られる「市船 soul」を在学中に作曲し、癌のために20歳でこの世を去った浅野大義さんを描いた映画「20歳(はたち)のソウル」が来年、公開予定となっている。
同演奏会では、浅野さんが作曲した「ジャスミン」の演奏から始まると、俳優の佐藤浩市さん、神尾楓珠さん、佐野晶哉さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、監督の秋山純さん、原作・脚本の中井由梨子さんがステージに登場。一般の来場者には知らされていなかったため、会場内からは驚きの声とともに歓声があがった。
浅野さん役の神尾さんは「市船生のきれいな演奏の中での登場だったので、とても緊張しました」と話し、撮影に参加した市船生らに向けて「楽器未経験で分からないことだらけでしたが、いろいろと教えてくれて助かりました。撮影にもみなさんが最後までエネルギーを持ったまま参加してくれたのが印象的でありがたかったです。今日の演奏も楽しみ」と感謝の言葉を話した。
同部に仮入部したという佐野さんは「顧問の高橋先生に楽器のことを教えてもらったり、市船生の魂を入れてもらう時間もありました。音楽の中で生きてきた人たちの縁とか絆を描いた素敵な作品になったと思います」とあいさつをした。
顧問の高橋健一さん役の佐藤さんは「自分が指揮をしていないのが不思議な感じ。部員のみなさんと一緒に映画の撮影ができてよかった。高橋先生がほぼ毎日撮影現場に来られたのでやりにくいこともあった」と話すと、会場内は笑いに包まれた。
監督の秋山さんは「大義くんにとてもいい映画になったと言いたい」と話した。また中井さんは「大義くんが亡くなる直前に訪れたのが定期演奏会だったと聞きました。その定期演奏会に映画をひっさげて戻ってきたことを大義くんに伝えたい。大義先輩のために、市船のために、コロナ禍でしたが、映画のために力を尽くしてくれた市船生、先生、後援会、卒業生、保護者会などの協力があって成り立った市船の映画です。本当に素晴らしい映画になっていますので楽しみにしてほしい」と呼び掛けた。
同日は市船名物の吹劇などを含む8曲が披露され、佐藤さんらも客席に移動し、演奏会を楽しんだ。
映画「20歳(はたち)のソウル」は来年初夏公開予定。