二宮神社で伝統の舞と鬼退治の「節分祭」、神楽と豆まきに4年ぶりのにぎわい
2/7(水)二宮神社で伝統の舞と鬼退治の「節分祭」
神楽と豆まきに4年ぶりのにぎわい
二宮神社(船橋市三山5-20-1、TEL 047-472-1213)で2月3日、穏やかな天候の下で行われた「節分祭」が多くの参拝者でにぎわった。コロナ禍は縮小開催していたが、今年は4年ぶりに広く告知し、舞台も設置した。
この日は14時過ぎに拝殿内で神事を執り行い、「二宮神社神楽はやし連」による4種類の神楽が奉納された。15時前には拝殿の舞台でおはやしに合わせて「寿獅子舞」「大黒舞」の神楽が一般に披露された。
「寿獅子舞」は悪魔をはらって世を救う縁起物。獅子の勇壮な舞の後に道化たちが登場して笑いを誘った。「大黒舞」は神楽で唯一せりふのある舞で、二宮神社独特の舞とされているもの。打ち出の小づちと扇を使った舞の最後に、大黒天に扮した演者が「家内安全、商売繁盛」と大声で口上を述べた。
来賓の元総理大臣・野田佳彦衆議院議員が「両親の出会いは二宮神社。ここは原点の地」と二宮神社との縁を話し、松戸徹船橋市長は「地域がつながることが大切」とあいさつ。豆まきを控え、「どうやって鬼を退治する?」と真剣に話し合う小学生や、「豆まきは初めて」と話す近隣住民など、豆まきを心待ちにする人たちの姿が見られた。
「この神社では『鬼は外』とは言わず、『福は内』とだけ言って豆まきをしてください」という説明が終わると、拝殿から鬼が登場。豆を配られた子どもたちに福豆を購入した大人たちも加わり、参拝者の間を練り歩く鬼に必死に豆を投げていたが、中には泣き出す子の姿も見られた。
鬼退治が終わると同神社関係者が福餅や菓子、ぬいぐるみなどをまき、集まった人たちは競って手を伸ばした。最後の祭ばやしの演奏が終わると拍手が起こり、同祭は幕を閉じた。