NO.77 400年の歴史ある4と9の付く日に開催「六斎市」 茂原市

  2024/2/15
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毎月4と9のつく日に、昌平町通りで開催されている「六斎市」。道路の両脇300メートルに渡り、地元農家を中心に野菜や鮮魚等の露店が並びます。
朝7時頃から準備が始まり、8時半には新鮮な野菜や漬物、かき餅などが並ぶ店先。
出店のかたに伺うと野菜も種類多く並べるために、栽培する野菜を大量生産ではなく、四季の旬な野菜を少量ずつ工夫しながら耕作しているそうです。

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取材させて頂いた日はあいにくの雨。
買い物かごを持って歩いてきた方へ「お久しぶりですね。今日もありますよ。」と顔なじみのお客様との挨拶から始まります。
「大きな白菜は、お取り置きしておいてね。あとで受け取りに寄るから」とお客様との信頼関係が出来ているのが拝見していてほっこりします。
地元の方が永年この場所で市場を支えて来られた風情。
スーパーで時間に追われて買い物をするのとは違い、売り手と買い手が市場での日常の会話を大切に思いやりに満ちた交流がありました。
今日は雨でお客様も少ないからと、お買い物以上のおまけの野菜や餅を振る舞う店主達。
支えあい、助け合う暮らしかたがここにはまだ残っています。
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「六斎市」は現在、茂原六斎市再活性化協議会(茂原市農政課担当)と茂原市場販売組合(以下、組合と呼ぶ)が協働で運営されています。組合の代表を務める米倉義視さんにお伺いしました。
今日は雨で出店の店舗が少ないですが、常設の出店の他に不定期で出店するお店もあるそうです。
「六斎市」でも高齢化と後継者不足が大きな問題だとおっしゃっていました。
家庭菜園の野菜や手仕事の品を出店で市場を盛り上げてくれる次世代、大募集中とのこと。
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その思いをイベントを通して市民に広く知ってもらうための「茂原六斎市&マルシェ」が
3月10日(日)に開催されます。ぜひ、足を運んで下さい。
「六斎市」の歴史を別途追記しています。お時間のある時にお読みくださいね。
取材・ライター 女将こと牧由美
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2024.2.4)

追記「六斎市の歴史」

天正18年(1590年) 大久保忠佐(おおくぼただすけ)によって開設されたと伝えられている市
月6回開催されたのでこう呼ばれる。

大久保忠佐 1537~1613.11.9(77歳没)
戦国時代から江戸時代初期にかけての武将。
16歳の時に徳川家康に仕え、諸合戦では長兄忠世(ただちか)父子に従属する。
大名 駿河国沼津藩主・蟹江七本槍 徳川十六神将
大正18(1563)家康関東移封にともない、上総国茂原・高師・木崎で5000石を与えられている。
関ケ原の戦では徳川秀忠に属し、慶長6(1601)年、駿河沼津城2万石の大名になる。
家康三大危機(三河一向一揆・三方ケ原の合戦・神君 伊賀超え)に必ず居合わせ、家康を救っている。
三方ケ原のリベンジとも言える長篠の合戦(1575.5.21)では織田信長さえ感心せずにいられなかった。


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DATA
六斎市
場所 茂原市昌平町商店街
時間 8:30~15:00位
*出店希望のかたのお申込み・問い合わせ
「茂原市六斎市斎活性化協議会」事務局 茂原市役所経済環境部農政課
住所 茂原市道表1番地  
TEL 0475-20-1526
FAX 0475-20-1604
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