NO81. 花山車(はなだし)を復元!手水舎、絵馬掛けを造る職人たち 茂原市
2024/4/15
毎年、10月の体育の日の前の日曜日に、本納地区のお祭りに町内を回る「花山車」
橘樹神社のご祭神、弟橘姫と相殿として祭られている日本武尊と忍山宿祢(弟橘姫の父君)二神のお人形が3台の花山車の中心に置かれ、周りを造花で飾り付けされています。
(茂原市合併前の本納地区の町内ごとに山車を管理しています)
橘樹神社のご祭神、弟橘姫と相殿として祭られている日本武尊と忍山宿祢(弟橘姫の父君)二神のお人形が3台の花山車の中心に置かれ、周りを造花で飾り付けされています。
(茂原市合併前の本納地区の町内ごとに山車を管理しています)
残したい職人たちの希少な技
3台の花山車のうちの2台を、三𣘺繁治さん(77才)三橋道夫さん(71才)のご兄弟が、
老朽化で解体した山車を見本に、現物を見ながらひとつひとつ各パーツを刻み、組み立てたそうです。設計図がないので、解体した部品が見本になって何とか出来上がったと伺いました。
老朽化で解体した山車を見本に、現物を見ながらひとつひとつ各パーツを刻み、組み立てたそうです。設計図がないので、解体した部品が見本になって何とか出来上がったと伺いました。
今後、写真の山車に使用した材料のような良質のけやきは、なかなか手に入れるのは難しいだろうと教えて頂きました。自然の材料を使用するので良質な木材は貴重な物になるそうです。
保管のためにこのようにしてコンパクトになり、お祭りの日に組み立て飾り付けをするとのことです。
花山車の人形も地区ごとに持ち回りで保管されています。
鎧の細工も目前に拝見できます。
お顔は、大事にカバーされていますが、なかなか凛としたお顔でしたよ。
鎧の細工も目前に拝見できます。
お顔は、大事にカバーされていますが、なかなか凛としたお顔でしたよ。
2023年には、手水舎の細工や絵馬掛け4台を造られました。
後継者不足という課題
お二人とも後継者はいないとおっしゃっています。
神社などを建てる宮大工と同様にこうした仕事が出来る職人も減ってきています。
「少しでも記録に残しておきたい」と普段は無口なお二人にお話しを伺い、こうして記事にすることが出来ました。
神社などを建てる宮大工と同様にこうした仕事が出来る職人も減ってきています。
「少しでも記録に残しておきたい」と普段は無口なお二人にお話しを伺い、こうして記事にすることが出来ました。
地域の街並みやこうした職人の手仕事を後世に伝えることも大事なことですね。
ぜひ、今年は、記者も花山車を拝見したいと思っています。
取材・ライター 女将こと牧由美
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2024・2・18)
ぜひ、今年は、記者も花山車を拝見したいと思っています。
取材・ライター 女将こと牧由美
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2024・2・18)
DATA
たちばな神社
住所 茂原市本納738
お問い合わせ 0475-34-2400
駐車場 60台
最寄り駅 JR外房線本納駅より徒歩10分
たちばな神社
住所 茂原市本納738
お問い合わせ 0475-34-2400
駐車場 60台
最寄り駅 JR外房線本納駅より徒歩10分