北習志野で5年ぶりの「花まつり」、約80人の稚児行列が商店街を彩る

  2024/4/29
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4/29(月)北習志野で5年ぶりの「花まつり」

約80人の稚児行列が商店街を彩る

 北習志野駅前から続く商店街、習志野台商店街振興組合(通称=JuJuきたなら・船橋市習志野台2-49)脇の道路を歩行者天国にし、4月28日、「船橋仏教会主催 第40回花まつり」が行われた。

 花まつりとは、仏教の開祖・お釈迦様の生誕を祝う行事で、寺院ではお釈迦様の誕生日とされる4月8日に行われることが多い行事。寺院では、「甘茶」が振る舞われたり、たくさんの花で飾ったお堂にに誕生仏を置き、誕生仏に杓で甘茶を掛ける行事も行われるという。

 船橋仏教会は、宗派を問わず市内の約50の寺院が加入する仏教会で、1938(昭和13)年に発足。花まつりは、1952(昭和27)年から同仏教会として実施している。近年では、会場を北習志野にし、毎年4月、JuJuきたならの前の道を歩行者天国にしてコロナ前は毎年開催してきた。コロナ禍では開催を中止し、今回は5年ぶりの開催となった。

 稚児行列には、事前に申し込みをした近隣に住む子どもたち約80人が参加。習志野台出張所で仏教会メンバーなどが着付けを手伝い、3~12歳ぐらいの子どもたちが色鮮やかな衣装を身にまとった。稚児行列では、お稚児さんと保護者が歩行者天国になった道路で「白象」を引きながら歩行者天国をゆっくり歩き、通行人からは「かわいい」と写真を撮る人が多く見られた。

 行列の先頭を歩く僧侶らは、花にみたてた色紙をまく「散華」を行い、行列の周りには、「散華」を拾おうとする人も集まった。稚児行列の前には、習志野台などを中心として活動する「ボーイスカウト千葉県連盟船橋第14団」のメンバーが、集まった人々に甘茶を振る舞った。歩行者天国に飾られた花御堂では、訪れた人々が誕生仏に柄杓で甘茶をかけ、釈迦の誕生を祝った。

 子ども3人が稚児行列に参加した父親は「この商店街の近く住んでいて、昔から、稚児行列をやっていることは知っていた。いつか子どもたちを参加させたいと思っていたが、今年ようやく開催があり、参加させた」と話した。

 仏教会会長の上田則夫さんは「5年ぶりの開催で、みなさんに集まってもらえるか心配だったが、稚児行列には85人のお申し込みをいただいた。無事に開催できたのも北習志野の商店会の皆様のおかげ」と会を終えて、あいさつした。

  • 僧侶らにより「般若心経」などが唱えられた

  • 手を合わせるお稚児さんたち

  • 船橋仏教会の僧侶らが商店会の協力を得て開催している

  • 甘茶を振る舞うボーイスカウトの隊員たち

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