船橋ゆかりの詩人と画家が描く「逆鱗〜GEKIRIN〜」、船橋市民ギャラリーで3日間開催
7/5(金)船橋ゆかりの詩人と画家が描く「逆鱗〜GEKIRIN〜」
船橋市民ギャラリーで3日間開催
「逆鱗〜GEKIRIN〜 詩人 幸龍 ✕ 画家 豊泉朝子 鬼跡の二人展」が7月13日〜15日、船橋市民ギャラリー(船橋市本町2-1-1 船橋スクエア21ビル3F、TEL 047-420-2111)で開かれる。
詩人の幸龍(こうりょう)さんは船橋市在住。2020年から詩、短歌、俳句を発表しており、市内アーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。昨年「第36回船橋市文学賞俳句部門」で佳作を受賞した。
画家の豊泉(とよいずみ)朝子さんは船橋市在住。多摩美術大学大学院を卒業した後、1988(昭和63)年に「期待の新人作家大賞展」で大賞を受賞。版画や水墨画、陶芸、書などさまざまな作品を手がけており、世界各地で版画展などにその作品は町田市立国際版画美術館や海外の美術館などにも所蔵されている。
豊泉さんは自身の作品を「怖(こわ)かわいい感じ」と話す。色を多用した作品よりも、墨と紙の色で表現する作品が多い。時には4メートルを超えるような大きな作品にも取り組む。
書籍「ふなばしの作り手たち」(出版=ZAP社)で豊泉さんを知ったという幸龍さん。「船橋の画家の中でも特に目立つ朝子さんの作品に引かれて、いつか一緒に作品を作りたいと思っていた。自身が船橋市文学賞で佳作を受賞した時に、今がチャンスと思い連絡してみたところ、快諾してもらえた」と二人展のきっかけを振り返る。
今回の展示はキリスト教で言われる人間の原罪「七つの大罪」をテーマにしている。豊泉さんの絵の中に幸龍さんの詩を書いた作品や、大人の身長よりも大きい絵画など、全て今回のために作られた未発表作を展示する。
「『こんなことをやっていいんだ』と思わせるような展示にした」と話す幸龍さん。「暴食、色欲、強欲と進み、最後に嫉妬。入り口から進むにつれて重大な罪になっていく。シリアスなテーマだが、ホッとする作品もあるので楽しみにしてほしい」と呼びかける。
幸龍さんは「もうひとつの思いがあって。この展示を通して、詩というのは、誰でも作れて誰でも楽しめるものであることを知ってもらえたらという思いも込めている」とも明かす。
幸龍さんと豊泉さんは、期間中ずっと在廊予定。入場無料。