中山学園高校が2回目となる「親と教師の勉強会」、中村文昭さんを迎えて「子育て、人育て」をテーマに
7/16(火)中山学園高校が2回目となる「親と教師の勉強会」
中村文昭さんを迎えて「子育て、人育て」をテーマに
勤労市民センター(船橋市本町4-19-6)の地下ホールで7月9日、中山学園(船橋市本町3-34-10)が主催する「親と教師の勉強会」が開催され、約65人の参加者が集まった。
中山学園は1948(昭和23)年10月に「船橋ドレスメーカー学院」として開校。船橋女子専門学校を経て、2004(平成16)年には「中山学園高等学校」に改名。通信制高校として、週5日通う「平日スクーリングコース」と、金曜に月2回程度通う「金曜スクーリングコース」の2コースで開校している。
同校理事長であり校長の福井誠さんは、「今はダイバーシティ&インクルージョン、多様性と受容の時代と言われている。才能は個人によってみんなデコボコ。お互いそれを認め合いながら努力を積み重ねていくことが重要だと思う」と話す。
同校は1クラス25人程度と少人数のクラスが特徴で、「心のふれあう教育」をモットーとしている。同校に通う生徒に実施したアンケートによると、小・中学校時代に不登校を経験した生徒が半数を超えるが、同校へ入学後はそのうちの94%が「登校できるようになった」と答えているという。
不登校の子どもが増え続けている昨今の状況を受け、福井校長は昨年、第1回となる「親と教師の勉強会」を開催。昨年は、不登校や引きこもりの若者の自立支援学校「耕せにっぽん!」(本社:北海道安平町)の代表・東野昭彦さんを招き、不登校をテーマにしたセミナー「子育ての逆転の視点」を開催した。
昨年の参加者からも好評だったことから、今年は、東野さんと共に活動し全国各地で講演会を続けている中村文昭さんを招き、講演会「でっかい 子育て 人育て」を開催。
会場には同校生徒の保護者、同校の教師のほか、一般参加者が約65人集まった。中村さんも引きこもりや不登校の若者の自立支援に携わることから、自身の経験を元にしたさまざまな話を参加者に伝えた。
中村さんは笑いも交えながら、巧みな話術で参加者を飽きさせることなく「人は何のために生まれたのか」など、本質を見ることの大切さなどを参加者に伝えた。
講演後には参加した教師、保護者などから中村さんに対して活発に質問も寄せられ、ひとつずつ中村さんが返答した。
福井校長は「参加されたみなさんがそれぞれに感じたポイントは違うと思う。それぞれの方が何か『あっ』と気づくようなことがあれば」と今回の講演について話し、「これからも勉強会を続けていきたい」と意欲を見せた。