No.92 「小沢工務店と保川建設の合併による新たな展望」茂原市

  2024/8/15
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 今回、小沢工務店と保川建設が合併し、新たな体制で事業展開を進めることになった背景を取材しました。合併に至った理由や、両社がこれまで培ってきた技術とノウハウをどのように融合させているのか。また、地域に根ざした企業としてどのように新しい価値を提供していくのかに迫ります。小沢工務店の小沢代表取締役(以下小沢社長)と保川常務取締役(以下、保川常務)に、合併の意図と今後の展望について詳しくお話を伺いました。

新規事業の展開と非木造事業への挑戦

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編集部: 「合併を機に、新たな事業に挑戦されていると伺いましたが、具体的にはどのような展開を考えていますか?」

小沢社長: 「今回の合併を契機に、非木造の建築分野に本格的に参入していきます。これまで私たち小沢工務店は、主に地域の住宅や商業施設の木造建築を手掛けてきましたが、保川建設との合併により、工場や店舗といった非木造の建築にも挑戦できる体制が整いました。」

保川常務: 「非木造建築には、木造とは異なる専門知識と技術が求められますが、小沢工務店との合併によって、それらをカバーする技術力を補強できました。特に、工場や倉庫の新築や修繕、さらには定期的なメンテナンスに関する事業を強化し、地域のニーズに応えていきたいと考えています。」

編集部: 「非木造建築への挑戦は、地域の建設業界においても重要な意味を持つのではないでしょうか?」

小沢社長: 「そうですね。地域のお客様から『非木造の建物の修繕やメンテナンスを依頼したいが、どこに頼めば良いか分からない』という声を多く頂いていました。この合併を機に、そうした地域のニーズに応えるための新しいサービスを提供できるようになりました。」

保川常務: 「さらに、非木造の建物は耐久性が重要です。例えば、工場の壁がひび割れたり、倉庫の屋根が損傷したりするケースでは、迅速で的確な対応が求められます。そうした対応を通じて、地域の企業が安心して事業を続けられるよう、サポートしていくことが私たちの使命だと考えています。」

地元企業としての役割と新たな価値提供

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編集部: 「合併によって、地元企業としての役割がさらに広がると思いますが、どのような価値を地域に提供していくつもりですか?」

保川常務: 「合併により、私たちが提供できるサービスの範囲が大きく広がりました。例えば、台風や洪水といった自然災害による被害に対しても、これまで以上に迅速で確実な修繕サービスを提供できる体制が整っています。これは、両社の技術力と人材を統合した結果です。」

小沢社長: 「また、建物を新たに建てることに加え、その後のメンテナンスや修繕も含めたトータルサポートを提供することで、お客様に長く安心して頂けるサービスを提供していきます。地域の皆様が、私たちに全てをお任せ頂けるような信頼関係を築き上げていきたいですね。」

編集部: 「地域に根差した企業として、住民との関係をどう築いていくつもりですか?」

保川常務: 「合併により生まれた新しい企業として、地域とのつながりをさらに深めたいと考えています。例えば、古い建物の改修を通じて、地域資産を有効活用し、新たな価値を生み出す取り組みを進めています。これは、空き家や古民家の再活用を通じて、地域の魅力を引き出し、観光資源やコミュニティスペースとして活用するものです。」

小沢社長: 「例えば、古民家をカフェや民泊施設に改装するプロジェクトや、空き店舗を若手クリエイターが作品を展示・販売できるギャラリーに転用する取り組みができたら地域がより活性化していくと思うんですよね。今後はこのような取り組みもしていき、地域の皆さんが誇りに思える街づくりを造っていきたいですね。」

合併によるシナジー効果と社員の成長

編集部: 「合併によって生まれたシナジー効果については、どのように感じていますか?」

保川常務: 「合併により、私たちは技術力と営業力の両面で強化されました。保川建設が持つ高度な技術力と、小沢工務店の強力な営業ネットワークが組み合わさることで、より多くの顧客に対して包括的なサービスを提供できるようになっています。」

小沢社長: 「合併当初は、お互いに文化の違いがあり、戸惑うこともありました。しかし、時間が経つにつれて、お互いの強みを尊重し合い、自然とコミュニケーションが深まっていきました。最近では、技術者と営業担当が一緒に現場を巡回し、互いに知識を共有することで、プロジェクトがスムーズに進行するようになりました。」

編集部: 「具体的には、どのようなプロジェクトでシナジー効果が発揮されているのでしょうか?」

保川常務: 「例えば、新しい工場の建設プロジェクトでは、両社の技術者と営業担当が一丸となって取り組んでいます。技術者が現場での細かい技術指導を行いながら、営業担当がクライアントとの折衝を円滑に進めることで、プロジェクトが円滑に進行しています。このように、合併によるシナジー効果が、実際の業務においても顕著に表れています。」

『心、おどる。』喜びと情熱が響き合う企業理念

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編集部: 「『心、おどる。』を社訓に掲げていらっしゃいますが、この言葉に込められた思いを教えてください。」

小沢社長: 「『心、おどる。』は、私たちが常に前向きに、新しい挑戦を楽しみながら取り組んでいく姿勢を象徴しています。社員全員がこの理念を共有し、日々の業務に取り組んでいます。新しいプロジェクトやお客様との出会いにおいても、わくわくしながら取り組むことで、自然と良い結果が生まれると考えています。」

保川常務: 「また、この理念は社員同士のコミュニケーションにも大きな影響を与えています。例えば、事務所の一部を地域の方々に開放し、レンタルスペースとして提供しています。ここでは、地元のマルシェやワークショップが開催されており、地域の方々との交流が生まれる場となっています。」

編集部: 「地域の皆様にとっては『心、おどる。』取り組みはどのように感じられているのでしょうか?」

小沢社長: 「地域の方々からは、『ここに来ると元気が出る』というお声をいただくことが多いです。私たちは、建設業という枠を超えて、地域社会の一員として、皆様の暮らしをより豊かにするお手伝いをしたいと考えています。」

保川常務: 「今後も『心、おどる。』を理念に掲げ、社員一人一人が前向きに、地域社会に貢献できる企業であり続けたいと考えています。」

今後の展望について

編集部: 「最後に、今後の展望について一言お願いします。」

小沢社長: 「合併を通じて、新たな挑戦が始まりました。これからも地域に根差した企業として、皆様のお役に立てるよう努力を続けて参ります。新しい事業領域への挑戦を通じて、さらなる成長を目指し、地域社会に貢献していきます。」

保川常務: 「合併によるシナジーを最大限に活かし、新しい価値を地域社会に提供していきたいと考えています。これからも、地域の皆様と共に、より良い未来を築いていけるよう邁進して参りますので、今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。」

終わりに

取材を通して感じたのは、小沢工務店が持つ「アットホームな雰囲気」と「地域密着」の精神でした。初めての家づくりに不安を抱える方にとって、「敷居が高い」と感じることもあるかもしれません。しかし、実際に訪れてみると、そのイメージが大きく覆されました。スタッフの方々が親身になって対応してくれる姿勢や、地域の方々との深い絆を感じることができました。

さらに、小沢社長と保川常務のお二人からも、安心感と信頼感を強く感じました。小沢社長は穏やかで誠実なお人柄が印象的で、会社全体を温かく包み込むようなリーダーシップを発揮されています。保川常務取締役は、その的確で親身な対応力で、お客様の立場に立って物事を進めていく姿勢が際立っており、頼れる存在です。

取材を終えて、私自身も家のことで困ったことがあったら、ここに頼みたいと思えるほどの安心感を得られました。

取材・ライター  伊藤遥
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2024.7.30)
DATA
小沢工務店
住所 〒297-0026 千葉県茂原市茂原1047-9
TEL 0475-26-6636(代表)
0120-015-926(フリーダイヤル)
HP https://ozaco.jp/
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