「高根木戸中央商店会」から「高根木戸商店会」に変名しエリアも拡大、エリアを超えても地域のつながりを
1/21(金)「高根木戸中央商店会」から「高根木戸商店会」に変名しエリアも拡大
エリアを超えても地域のつながりを
新京成線高根木戸駅近く、バス通りから斜めに路地を入った通りにある旧「高根木戸中央商店会」は、昨年、その名称を「高根木戸商店会」に変名。これまでは通り沿いが主な商店会加入対象だったエリアを、同駅から半径約500mまでへと拡大した。
同商店会は昭和30年代に発足、高根木戸中央通り商店会としてにぎわってきた。最盛期には商店会会員数が72件、しかしその後、一時期は27件にまで減ってしまった時期もあったという。現在は、レトロな雰囲気も残しながら、花屋をはじめ、酒屋、電気屋、理容店、和菓子店、ピザデリバリー店などが並ぶ通りとなっている。
同商店会会長・寺田正幸さんは「最近、若い人が商店会の会合にも顔を出してくれていてね。若い人たちのいろんな意見も取り入れて、範囲を広げようじゃないかとなったんだ。実際に、そういう方がいらしてね。この通りの店舗の友人が、高根木戸駅の南側のエリアに店舗を持っていらして、そのお店の方が『私も加入しますよ』って。うちは商店会会費が月2000円。先のことを考えると、この通りだけで存続していくことは正直厳しくて」と話す。
昨年から商店会会議に参加しているという「STUDIO HYBRIGDE」の高橋剛典さんは「商店会と何かつながりたいと思ってくださっている方がいらしたら会員になっていただき、一緒に盛り上げていけるような仕組みになれば」と話す。商店会会費は通常、通りの街路灯や防犯カメラなどに使用されるが、「私たちの通りから離れた場所で会員店舗さんがいらして、その方のエリアで何件かまとまった会員さんがあれば、そのエリアに会費から防犯カメラを設置してもいいのではないか」と寺田会長。
会員加入を促すため「若者部隊」の高橋さん、「アトリエMOMO」(船橋市高根台6)の越後さんは、空き時間に地図を持って対象エリアを歩き、どんな店舗があるのか現地調査もしたという。「思ったよりもいろんなお店がありました。介護福祉系の店舗も多かったですね」と高橋さん。
寺田さんは「空き店舗も多いので、パン屋とかカフェが入ってくれたら…とも願っています。商店会メンバーみんなでカフェをやろうかなんて話も出たことはあるんですけどね」とも続けた。「高根木戸を中心とした地域を盛り上げたいと思ってくださる方が会員になってもらえればうれしいです」と会員の對馬さん。
さらに近年、商店会会員の高齢化などからイベント開催ができないという商店会があるなか、同商店会は年6本のイベント開催を続けている。「40代、50代のみなさんがいてくれているおかげ」と会長・寺田さんは微笑む。イベントはエリア内にある東町町会と合同で行うものもあるというが、餅つき、秋まつり、街角ギャラリー、歳末大売り出しのほか、商店会に関わる事業者や店長などが講師となって地域住民にさまざまな講座を展開する「まちゼミ」、これまでは船橋アリーナで開催してきた「ひなまつり」イベントも昨年から同商店会で実施することとなった。
「近日で実施するのは、ひなまつりです。2月20日から3月4日まで東町会館を本部に、空き店舗なども使ってひな人形30基を展示します。明治時代や大正時代のひな人形もあるんです。そのあと3月には『まちゼミ』を実施します。現在はまちゼミ講師になってくださる方を募集中で」と對馬さん。
同商店会では昨夏からTwitterの運用を開始。イベントや店舗情報をTwitter(@takanekido_sa)で配信していく。