船橋市在住の看護師が地域における医療と生活の相談所を開所、一人ひとりの「最善」を伴に考えるサービス
1/21(火)船橋市在住の看護師が地域における医療と生活の相談所を開所
一人ひとりの「最善」を伴に考えるサービス
船橋市に住む看護師・木暮みどりさんが2023年6月に医療や介護に関する相談を軸としたサービス「HODO☆YOI(ほどよい)」(船橋市本中山、TEL080-7450-4141)を開設してから1年半以上がたち、少しずつ同サービスが地域の中で認知され始めている。
同サービスをスタートさせた木暮みどりさんは船橋市在住。木暮さんは長年看護師として病院や健康管理センターに勤務したのち、地域のことにも興味を持ち、千葉大学大学院看護学研究科に進み、地域看護学の学びを深めた。
さらにその後は、千葉大学病院の地域医療連携部(現在は患者支援部)や外来で、退院支援、在宅療養に関する相談に対応してきた。たくさんの患者、医師、地域の機関などと接してきたなかで、木暮さんは「私が地域に入って、困っている個人の方の生活や症状、周りの環境などに沿って、どう医療機関などと付き合うのが最善策なのかを一緒に考えられる人になれれば」と開設への経緯を話す。
「例えば、目の手術を医師が薦め、患者もそれに同意した。ところが、その術後は点眼を毎日しないといけない手術だったにも関わらず、患者は点眼ができない人だった。こういうケースでは、お互いに事前にそれぞれの情報を知っておかなければならない。しかし医師は、病気を治すということにフォーカスしている。ですが、実際には患者にとって余計負担になっているケースもあり、その場合はもう少し選択肢があってもよかったのでは?と感じた事例を目の当たりにしてきた」と木暮さん。
地域看護学を学び、実際にさまざまな現場で経験を積んできた木暮さんは、自身の経験を生かし、前出のような事例を減らしたいという。同所では、相談(1時間4,400円)、同行受診(2時間7,350円)、在宅療養のための環境調整(1件5,500円~)、近所へのお散歩リハビリコース1時間(2,200円)、役所・銀行・郵便局などの手続き代行(1回5,500円)、傾聴マッサージまたは傾聴ストレッチ(30分2,750円)などをメニューとしてそろえる。介護保険制度や医療保険は適応外となる。
同サービスは場所を持たない形で運営しているため、相談場所は利用者の自宅や近隣のカフェなどで相談を聞く。利用については、まずは電話で相談内容を確認(無料)。その後、対面または電話で相談を受け、サービス提供となる場合は実際にサービス提供を行う。
相談受け入れは個人からだけではなく、病院や診療所、事業所などからの相談も受け入れる。対応エリアは船橋市・市川市。付き添いや対面のサービス提供の場合はJR下総中山駅から半径5km以内を対象とする。
「こうしたサービスは、まず私自身のことを知っていただかないといけないので、地域のみなさんと会ってお話できる会なども始めた」と木暮さん。西部公民館(西船)では月に1回「ほどよい読書会」を開催。毎回1冊の課題本を通し、健康や療養生活のことなどを感じたままに話し合う会となる。次回は1月26日10時~11時30分、参加費500円。
また、木暮さんの友人であり、船橋の医療機関で長年務めた理学療法士・梅田真里さんが営むカフェ「コミュニティスペース Cafe ぽとふ」(市川市鬼高3-13-1-101)でも「HODO☆YOI」について話を聞くことが可能。
木暮さんは「まずいただくご相談電話は無料なので、医療や介護のお困りごと、病院や施設の選び方、付き合い方、今より快適な暮らしにならないかなど何か気になることがありましたら、まずはお電話ください」と呼びかける。
営業時間は9時~19時。不定休。
関連サイト:
https://hodo-yoi.com/