
極真空手千葉北支部津田沼道場の小城みなみ選手が女子中量級で世界一に 5歳から通い続け「次の目標は無差別級での世界大会」
6/22(日)極真空手千葉北支部津田沼道場の小城みなみ選手が女子中量級で世界一に
5歳から通い続け「次の目標は無差別級での世界大会」
JR津田沼駅北口からすぐの場所にある極真空手千葉北支部津田沼道場(船橋市前原西2-15-19 三宝ビル5F)に所属する小城みなみ選手(21)が、4月27日に東京体育館(東京都渋谷区)で開催された極真空手の世界大会「第7回全世界体重別空手道選手権大会」の女子中量級で優勝した。
同道場が主催する世界大会は、基本的に4年に1回開催されてきたもの。しかしコロナの影響があり、今年の開催は8年ぶりに開催された世界大会となった。同大会に出られる選手は各国・各地域で選抜された人だけが出場できる大会となり、今年1月、小城選手の参加が発表され、同大会への出場が決まった。
小城選手は習志野市出身、現在は「歯科衛生士を目指している」という現役大学生。小城選手の兄が通っていた際について行ったことから、小城選手も5歳から同道場に通い始め、現在に至る。同道場で指導にあたる山川知房さんは、「彼女が空手を始めたころからずっと見ているが、昔からずっと変わらない。いつもニコニコしている。彼女はとても前向きな性格」と明かす。
小城選手は2024年夏に行われた「第39回全日本ウエイト制空手道選手権大会」女子中量級で優勝。同年12月には「第56回全日本空手道選手権大会」で4位という成績を残している。「その成績があったので、今年の8年ぶりの世界大会に出られるかも…という期待はあったが、確定はしていなかったので、出場が決まったときはうれしかったし、一安心した」と小城選手。
世界大会にはロシア、ブラジル、ハンガリーなど各国からも選手が集まり、大会では小城選手の相手はロシア人選手が続いた。最後の決勝戦は日本人対決となったものの、延長でも最後まで闘い抜き、世界王者を手にした。
「ここまでできたのは山川先生のおかげ。小さい頃から見てくださっているので、私の性格に合わせて、いろいろ一緒に考えてくださる」と先生と二人三脚で歩んできたことを振り返る。
山川さんは「子どもと違って大人の試合は、プロテクターもないし、試合の流れなども変わる。大人の大会に出ることを目指し始めた最初は心配だったが、回を重ねてたくましくなった。今はもう私は必要ないくらい」と小城選手の成長ぶりを話した。
また「うちの道場の30~40代メンバーにとっては、彼女は自分たちの子どもみたいな存在。試合にも100人くらい一緒に見に行きました。道場に通う子どもたちにとっては、憧れのお姉さんです」とも。
小城選手は「まずは歯科衛生士の国家試験合格を目指し、「働きながらも2年後、無差別級の大会にも出たい」とさらなる高みを目指す。