
船橋市内初の中学生女子バレーボールクラブチーム「Fortuna Funabashi」が大躍進 1・2年生だけで千葉県大会優勝
7/16(水)船橋市内初の中学生女子バレーボールクラブチーム「Fortuna Funabashi」が大躍進
1・2年生だけで千葉県大会優勝
中学生バレーボールで船橋市初のクラブチーム「Funabashi Fortuna(フナバシ・フォルトゥーナ)」が6月15日、千葉県鋸南町で行われた「千葉県中学校バレーボール選手権大会」の決勝で優勝を飾った。
同チームは昨年発足したばかりの中学生女子バレーボールチーム。部活動ではなくクラブチームとして活動し、中学生女子バレーボールでは船橋市内初のクラブチームとなり、現在は1・2年生のみが所属している。発足当時、メンバーは全員船橋市内の子だったが、現在は市原市や千葉市など市外から通う子もいるという。
同チームを立ち上げた代表の押野忠治さんは、船橋市バレーボール協会の会長でもある人物。「中学生のバレーボールでここまで効率よく練習できるのは、クラブチームだからこそ」と話し、発足のきっかけについて、「とある日、県内で行われた大会で、『船橋はスポーツの街なのに、中学生バレーボールでは県大会予選を突破してくるようなチームがないね』と言われてしまって。そういうチームを作らねばと思った」、と振り返る。
発足にあたり、指導者にはかつて押野さんがJOC(ジュニアオリンピック)千葉県チーム(千葉県選抜チーム)の監督を務めていたなかで知り合った指導者らを誘い、監督は鶴﨑智保さん、コーチには浦辺真希さんが就き、押野さんやコーチ陣の教え子たちもサポートする。
「本気でバレーボールがやりたい」という子を集めると、三山中、行田中、旭中、湊中、大穴中、飯山満中、二宮中、宮本中、御滝中など、市内のさまざまな学校から選手が集まったという。創設メンバーは11人。学校での部活の場合は「運動部活動ガイドライン」に則り、練習などにも制約が出てくるが、クラブチームとして活動することで平日でも1回の練習にコーチ陣が6~7人もそろって内容の濃い練習をできるほか、「本気でがんばりたい子たちの可能性を残して次につないでいけるのではないか」と押野さんは話す。発足後、運動部活動1年生だけで中学生大会の試合に挑み、その後すぐに市民大会や秋季大会では優勝してきた。
現在は、途中から移籍してきた2人を加えて2年生が13人、1年生が12人となり、1・2年生だけで戦いながら「第2回 Jr.クラブカップ千葉」で優勝、県の選手権大会「第56回千葉県中学生バレーボール選手権大会」でも優勝を果たすなど、その名を県内に轟かせている。キャプテンの上野結愛(ゆあ)さん(三山中2年)は「練習はキツイと感じるときもある。でも試合でいいプレーがあったりすると、監督もコーチもみんなで喜んでくれるのがうれしい。総体も勝って、全国大会を目指したい」と意気込みを見せた。
また、同チームでは専用のホームがまだない状況や活動費が全て個人負担となっていることから、全国大会出場に向け、クラウドファンディングを開始。現在、支援者を募っている。