
薬円台南小学校で出前演奏会、音大生らが音楽の素晴らしさ伝える
7/17(木)薬円台南小学校で出前演奏会
音大生らが音楽の素晴らしさ伝える
薬円台南小学校(船橋市薬円台2-18-1)で7月16日、洗足学園音楽大学(神奈川県川崎市)の学生5人による出前演奏会が5・6年生の児童を対象に行われた。
同演奏会は、坪井小、市立船橋高校吹奏楽部出身で、現在は洗足学園音楽大学の学生であり、教員を目指している満田まはろさんが、「地元の小学生に音楽の素晴らしさを伝えたい」という思いから始まった。
同校の校長は満田睦校長。今回来校した満田まはろさんは満田校長の娘であることからこの演奏会が実現した。「五つの音色が織りなす魔法の演奏会」と題し、音楽室でフルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの音色が響いた。
子どもたちは、最初はハイドン作曲「ディヴェルティメント」の演奏を姿勢を正して緊張しながら聴いていたが、演奏が終わり、満田さんが満田校長と並び「私のお父さんです」「娘です」と出前演奏会に至った経緯を話すと、「えー!!」「びっくり仰天だー!」と驚きの声が上がった。
フルートの廣田麗さん、オーボエの曽根佑羽さん、クラリネットの原拓生さん、ホルンの加藤壮一郎さん、ファゴットの満田さんは、出身は千葉や岡山、広島、神奈川と異なり、学年も異なるが、大学の授業で室内楽を学ぶ仲間だという。
うち3人は教職課程を履修し、先生になることも視野に入れている。それぞれの楽器紹介では、「フルートは小鳥のさえずりのような音色だよ」「ホルンは昔、信号機の役割があったんだよ」「オーボエとクラリネットは似ているけれど、リードと呼ばれる板の数が違うよ」と子どもたちにわかりやすく伝えた。
また、子どもたちの「ファゴットは重たくないですか?」「音楽が好きになった理由は何ですか?」といった質問に、学生たちは丁寧に答え、「好きなことを突き詰めるのは楽しいよ」とアドバイスを送る場面も見られた。
映画「メリーポピンズ」の名曲「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の演奏前には、満田さんが「言葉にできないくらい楽しいという意味だよ。どんな感じか想像しながら聴いてみて」と声をかけ、子どもたちはイメージを膨らませながら演奏を聴く様子が見られた。
さらに子どもたちを驚かせたのは、同校の学習サポーターの富樫さんと満田さんは市船時代の同級生だったと紹介した時だった。アラジンの「A Whole New World」の演奏に合わせて、富樫さんと音楽専科の池田先生が歌声を披露した。
「ドラえもんのうた」で演奏中の掛け声を楽しんだ子どもたちは、最後の演奏「夢をかなえてドラえもん」で自然と体を揺らして歌い出し、演奏会を存分に楽しんだ。