知育玩具のサブスクを展開「キッズ・ラボラトリー」が新設・移転、女性が働きやすい環境づくりも目指して
2/23(水)知育玩具のサブスクを展開「キッズ・ラボラトリー」が新設・移転
女性が働きやすい環境づくりも目指して
知育玩具のサブスクを展開する「キッズ・ラボラトリー」(本社:船橋市藤原、TEL047-702-5550)が2021年7月、事業拡大に伴い市川市に新たな事務所(市川市八幡6-1-7)を新設し、本社機能の一部を移転して約半年がたった。
代表取締役社長の青栁陽介さんは船橋市在住。25歳から社会人となり、松下電器産業のグループ傘下の企業で、コールセンターシステムや通信販売管理の業務システムセールスを担当。38歳でベンチャー企業の執行役員や社団法人の立ち上げなどを経験後、42歳で独立起業した。
同社では、おもちゃ選びのプロ「おもちゃコンシェルジュ」が1人1人にあったおもちゃを選んでレンタルする、定額制のサービスを提供している。青栁陽介さんがこの会社を立ち上げたのは、長男が2歳の頃に長期入院をしたことがきっかけ。「院内にあるプレイルームにはあまり行けず、ベッドの上でおもちゃを使って遊ぶような状況が続き、知育玩具や幼児教育の大切さをより感じました」と青栁さん。
サービスの対象は0歳3ヶ月から8歳までの乳児と幼児。おもちゃを届ける頻度によってコースが異なり、毎月4,378円と、隔月2,574円の2種類がある。申込時に持っているおもちゃや要望などを事前にアンケート調査し、それを元に「おもちゃコンシェルジュ」が子どもの成長や好みに合ったおもちゃを選んでくれるというもの。
取り扱っているおもちゃは、0歳児用の形はめ、ルーピングから、幼児に人気のレール付き電車やおままごとセット、レゴブロックやキュボロなど多種多様に用意。おもちゃの返却期限はないので、全て返却してもいいし、気に入っているものだけ残して一部のみ返却など自由に選べ、返却された分だけ新しいおもちゃが届くという仕組み。返却されたおもちゃは、素材にあった方法で丁寧にクリーニングされ、また次の子どもの手に届くという。
青栁さんは、「おもちゃを使っていくほど、どんなおもちゃが好みかわかるので、より合ったものを選びやすくなります。第三者がおすすめすることによって、これまで知らなかったおもちゃとの出会いもありますよ」とも。現在同社のサービス利用者は累計3,000人を突破し、累計10万個の知育玩具を子どもたちに届けている。
また、女性が働きやすい環境も目指しているという同社。スタッフの多くが女性ということもあり、新設した事務所の外には電動自転車が止められる駐輪場スペースを設け、赤ちゃんや小さな子どもをオフィスに連れてきても安心できるよう、ベッドスペースも設置。「女性ばかりのオフィスだからこそ、化粧室には一人一つずつ私物が置けるスペースを設置して綺麗でおしゃれな空間にしました」と青栁さん。
同社では、子どもが遊ばなくなったおもちゃを利用会員から譲り受け、幼児施設・児童養護施設へ無償寄贈する「おもちゃのリレー」活動も行っている。無償寄贈する施設は日本全国47都道府県すべてを対象とし、順次希望施設も募っている。「子どもたちが遊ばなくなったおもちゃと上手にお別れすることで、モノを大切にする心や環境への意識を育てる機会にもなればと考えている」と青栁さん。