
船橋在住の管理栄養士・金子あきこさんがおからケーキを開発して1年 「船橋発! 市民の健康寿命を延ばしたい」
8/16(土)船橋在住の管理栄養士・金子あきこさんがおからケーキを開発して1年
「船橋発! 市民の健康寿命を延ばしたい」
船橋市内に住む管理栄養士・金子あきこさんが昨年7月、おからを使った生ケーキ専門店「パティスリー・ティエラ」を立ち上げてから1年が経過し、最近では東武百貨店への出店など、地域での活動にも力を入れている。
金子さんは大阪府出身。10歳のころに家族で市川市に転居し、高校は県立船橋旭高校(のちに船橋西高校と統合)に通った。その頃から船橋に馴染みがあり、「当時から船橋は便利だし、楽しいし、第二の地元と思えるくらい好きだった」と話す金子さんは、現在も2人の大学生の息子とともに船橋市内に住む。
金子さんは東京家政大学短期大学部栄養科を卒業後、不動産関係の会社に3年務めた。その後、市内の給食委託会社でフルタイムで栄養士として勤務。当時は子育てをしながら働き、献立を作る仕事などをしていたが、フリーランスとして自立して働く方法があることを知り、1年半かけて勉強。その後、管理栄養士の試験に合格し、フリーランスの管理栄養士として10年前の8月に独立開業した。
資格取得後は市内の交流会などにも積極的に参加し、ブログでも食に関する情報を中心に発信を続けた。現在では、大手食品会社が発信するコンテンツ用にレシピ開発などの受託するほか、企業が発信するさまざまなメディアで食に関するコメントを提供するコメンテーターとして登場するなど、活動の場を広げている。2021年には法人格としてAlicofoods株式会社(アリコフーズ。船橋市二和東3)を設立した。
同時に、金子さんは自身を「もともと太りやすい体質だった」と振り返り、食事を変えるだけで体重を減量させられることも実体験から知り、「太りやすいのは体質ではなく食習慣」「食事を変えれば痩せられる」ということに気づいたのだという。
そこで、金子さんは廃棄量が多いと言われているおからに着目。「食物繊維が豊富で、腸内環境を整えるにはもってこいの食材です」とも金子さんは続けた。2022年に、金子さんが所属する経営者の集い「BNI」で、今ならIT導入するにあたっての補助金の申請ができると知り、応募。見事、補助金を出してもらえるようになったという。
同時に商品開発を続け、2024年、おからケーキを通販で販売開始。常温ではおからが日持ちしないため、冷凍で販売するほうが流通しやすいと考え、現在のスタイルとなっている。
おからの生ケーキは、小麦粉・米粉不使用、保存料・着色料・安定剤・増粘剤も全て不使用だという。「おからケーキ1つでおよそレタス1個分の食物繊維が接種できるほか、高たんぱく・糖質ひかえめというポイントも優れています」と金子さん。「食を見直すことで、船橋から健康寿命を長くしていきたい」とも続けた。
おから生ケーキは基本的には4種類で展開する。現在は、小松菜、リッチカカオ、オレンジピール、ラムレーズン、アールグレイといった品種を扱っている。
催事出店では1個ずつからの小売にも対応する。「お母さんたちって、とってもがんばっている。食事が作るのが大変という人や、野菜を採ることに困難を抱えている方などにはぜひ試してみていただきたい」と呼びかける。