
東船橋の自宅を拠点に「グリーンロスプロジェクト」 収益の一部は平和のために取り組む活動団体やNPO法人に寄付
10/2(木)東船橋の自宅を拠点に「グリーンロスプロジェクト」
収益の一部は平和のために取り組む活動団体やNPO法人に寄付
JR東船橋駅と京成線・船橋競馬場駅の間にとなる住宅街の中(船橋市東船橋7)で、自宅を拠点に「グリーンロスプロジェクト」と名付けた活動を続けている人がいる。
活動しているのは、同住宅地に住む「すう」さん。千葉市出身で、約20年前から船橋に暮らし、平日は都内で会社員として働きながら、週末や祝日に観葉植物の手入れや配布、地域美化活動に取り組む。
活動内容は、枯れかけの状態や病気の観葉植物を手入れし、元気な状態へ再生させる「レスキュー&リサイクル」、不要になった植物を引き取りフリマサイトなどを通じて新たなオーナーへつなぐ「つなグリーン」活動、地域の公園の花壇手入れや除草、ゴミ拾いを行う「花いっぱいプロジェクト」と多岐にわたる。
数年前から活動を始め、今年になって公式インスタグラムを開設し、情報発信を始めたという。
同活動を始めたきっかけは、自宅の庭で多肉植物「ベビーサンローズ」を剪定した際、「捨てるのはもったいない」と株を挿し穂で増やし、玄関先に並べて配布した経験から。さらに観葉植物店の店員から、傷んだ植物が焼却廃棄される話を聞き「救える方法はないか」と考えたことだった。
すうさんは「植物を廃棄し、燃やして処分すれば二酸化炭素が発生するが、育てれば光合成で酸素を生む。小さな活動だがSDGsにつながる」と話す。活動でレスキューした植物は「0円グリーン」として玄関先に置き、子どもから大人まで自由に持ち帰ることができる。
すうさんは「宮本小の児童が『花がなくてもグリーンが好きだから』と持ち帰ったこともあり、『元気に育っているよ』との報告をもらうのが何よりうれしい」と笑顔を見せる。「この場所が植物好きの人にとって、癒しのスペースになっていたらいいなと思います」とも。
販売した植物の収益の一部は平和のために取り組む活動団体やNPO法人に寄付し、直接支援が難しい活動への後押しも続ける。すうさんは「緑豊かな地球にしたい。あくまで個人の趣味の範囲で、大規模な事業ではないが、地球環境に役立つ活動を続けていきたい」と話し、「この活動を通じて植物の魅力が伝わり、育てるきっかけにつながれば。すでに育てている人には、植物もリサイクルできるということに気づいてもらえたらうれしい」と意欲を見せた。
活動日は土・日曜、祝日。土曜は10時~17時、日曜は10時~15時まで来訪可能。不定休があるため、活動時間は要確認。来場予約は公式インスタグラム(@green.loss.project)またはメール(glp.hida@gmail.com)にて。近隣にコインパーキングあり。