高根神明社神楽保存会に同会初となる女性メンバーが2人新加入 10月15日の大祭で初奉納

  2025/10/6
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10/6(月)高根神明社神楽保存会に同会初となる女性メンバーが2人新加入 

10月15日の大祭で初奉納

 高根神明社(船橋市高根町600)で伝承されている神楽の保存会に、今年新たに女性2人がメンバーとして加わり、10月15日に開催される例大祭で初めて女性団員を加えての奉納神楽が披露される。2024年秋に始まった後継者募集活動が実を結んだ。

 同社の神楽は、江戸時代後期から続くとされる神事芸能で、五穀豊穣や地域の安寧を祈願する目的で例大祭などで奉納されてきた。地域の伝統継承を担う神楽保存会では、高齢化と担い手不足により存続が危ぶまれており、昨年10月の例大祭の後、地域の人だけでなく、幅広く市民に向けて募集を開始した。

 新たに参加したのは、船橋市内在住の女性2人。2人は高根町在住ではないが近隣に住み、子育て中の母親でもある。

 新団員のひとり、高野てるみさん(65)は「神社仏閣が好きで、これまでに神楽も見ていて、心惹かれていた」と話す。もう一人の新団員・市谷夕紀子さん(32)も同様に「神社が好き。高根神明社は初詣でお参りさせてもらっている神社。神楽のことを調べていたら、募集の記事を見かけて飛びついた」と話す。

 両者とも同神楽連が地域を超えてメンバーを募集していることを知ったのは「MyFunaねっと」だった。高野さんは、「公民館で娘がもらってきた『MyFuna』に、神楽のメンバーを募集しているという記事を娘が見つけて。私に教えてくれ、すぐに団長さんに電話した」と振り返る。

 同神楽連の楽長を務める藤城孝義さんは「連絡をもらって驚いた。あれから早速練習にも来てもらっている。2人とも神楽が好きで興味があるからか、覚えがとても早い。優秀だ」と微笑む。

 同会のメンバー・持井大輔さんは「長年男性中心で続けてきたが、人口も減って、継承していくには間口を広げるが不可欠」とし、子育て中の女性を受け入れるにあたって、練習場のルールも従来から変更した部分もあると話す。

 市谷さんは「入ってみて感じたのは、神楽を継承されている方たちって、音楽のプロとかではなく、本当に『ご近所のおじさまたち』という方々。その方たちが、受け継いで次につなげていくために一生懸命取り組んでいらっしゃる真摯な姿勢に心を打たれた」と話す。

 高野さんは「憧れの存在だった神楽に関わることができ、私でもできるんだという喜びが大きい。みなさんが受け継がれていらしたこの文化を守る責任感も感じている」とも話した。

 現在のところ、女性は楽器のみを担当し、踊りは男性が担当する。例大祭は10月15日に高根神明社神楽殿で開催。神楽奉納は18時からを予定。境内には屋台も並ぶ。10月24日には秋葉神社(高根町1521)でも神楽の奉納が予定されている。

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