
年3回の南極観測船の体験型イベント「チャレンジングSHIRASE」 船内食堂では「コーヒーカレー」の特別販売も
10/18(土)年3回の南極観測船の体験型イベント「チャレンジングSHIRASE」
船内食堂では「コーヒーカレー」の特別販売も
船橋の沿岸部に係留する前南極観測船「SHIRASE5002」(船橋市高瀬町2)で10月11日、今年度最後となる「2025第3回チャレンジングSHIRASE」が開催された。主催はWNI気象文化創造センター(千葉市美浜区)。
同船は国内三代目の南極観測船。2008年に引退後、廃棄処分が予定されていた同船を「ウェザーニューズ」(千葉市)創業者・石橋博良さんが「地球環境のシンボルとして活用したい」と引き受け、現在に至る。
同日は朝から雨模様だったが予定通り開催。船内でさまざまなイベントが行われ、小さい子どもを連れた家族や、シニア世代のグループなど幅広い年齢層の来場があった。
普段は入ることができない場所を紹介してもらえるスペシャルツアーや船内プラネタリウム、大声コンテストなどのほか、元しらせ隊員などが登場する「南極スペシャルトーク」なども船内で行われた。
ヘリポートでは船上ライブも予定されていたが、雨のため屋根がついたスペースへ場所を変えて開催。馬頭琴奏者やロックバンドなどさまざまなジャンルの5組のアーティストが会場を盛り上げた。
また、今回の特別企画として、船内の食堂では「SHIRASE食堂コーヒーカレー」の販売が行われた。これは、元しらせ調理員が当時の名物カレーを復活させたもの。コーヒーで米を炊き、茶色いライスとカレーの組み合わせが絶妙な一品となる。150食限定販売で、開催終了を待たずして完売した。
地上の岸壁には地元飲食店による出店もあり、SHIRASEの目の前にある「サッポロビール千葉ビール園」はビールやつまみの販売を、北習志野に店舗を構える「シウナススイーツ」はSHIRASEの船をモチーフにしたオリジナルチョコレートをあしらったSHIRASE限定ドーナツを販売などを販売した。
初めてSHIRASEを訪れたという千葉市在住の夫婦は「南極観測船の中に入った経験は貴重。あいにくの天気だったが、船の上から見えた景色もよかった。思ったよりも足が疲れたことに驚いた」と話し、会場を後にした。