五輪メダリスト3選手に市特別功労表彰、船橋ゆかりの選手が体操競技で快挙

船橋

2021/8/25


シェア	ポスト	送る

8/25（水）五輪メダリスト3選手に市特別功労表彰

船橋ゆかりの選手が体操競技で快挙

　東京2020オリンピックの体操競技でメダルを獲得した萱和磨選手（セントラルスポーツ所属）、谷川航（わたる）選手（同）、橋本大輝選手（順天堂大学2年）が8月25日、船橋市特別功労表彰授賞式のため、船橋市役所（船橋市湊町2-10-25）を訪れた。

　3選手は、オリンピック男子体操競技団体決勝で銀メダルを獲得。また、橋本選手は個人総合と種目別鉄棒で2つの金メダル、萱選手は種目別あん馬で銅メダルを獲得した。

　橋本選手は成田市出身で、市立船橋高校を卒業。谷川選手は健伸幼稚園（船橋市丸山）、法田中学校、市立船橋高校卒業。萱選手はUSJ船橋ジュニア体操クラブ（船橋市習志野4-16-2）出身で、市立習志野高校を卒業している。

　同日は、3選手と松戸徹市長、松本文化教育長のほか、市立船橋高校校長の都丸輝信さん、同校体操部顧問の神田眞司さん、監督の大竹秀一さんが出席した。

　松戸徹市長は、「開催までにいろいろな葛藤があったと思いますが、5年間オリンピックに向けて大変な努力をしたからこそ、結果が出たと思います。コロナ禍で大きな喜びをもらえたと市民からもたくさんの声をもらっています。これからはみんなの憧れの選手、また追いかけられる選手になると思いますが、さらなる発展を心から期待しています」と喜びとともにエールを送った。

　松本文化教育長は「子どもたち、市民、日本中の人がテレビの前でいつまでも拍手を送っていたと思う。祝うことができて、本当にうれしい」と喜びを話した。

　体操男子団体4選手のうち、3選手が船橋にゆかりのある選手。3選手は一様に「指導者にも恵まれ、近い場所で練習したり、大会で何度も顔をあわせていたり、全員つながっているので、切磋琢磨しながらやってこれた」と話した。

　キャプテンでもあり「責任を感じながらの出場だった」と話す萱選手は「団体は悔しい思いをしましたが、あん馬では納得のいく演技で銅メダルを取ることができ、悔しさと自信とを味わうことができて本当にいい経験でした。パリでは団体金を目指します」と力強く話した。

　谷川選手は「船橋で生まれ育って練習もしてきて、本当に感謝しています。（萱）和磨とは小学校の時から何度も同じ試合に出ていますが、今回オリンピックにも一緒に出られて本当に感慨深いです。団体で金を目指していたので悔しいですが、次のパリでは金を目指してまたがんばりたい」と目標を話した。

　橋本選手は「小さい頃から萱選手、谷川選手のことは知っていて、早く追いつきたいと思っていました。高校1年の時に市船の体育館が新しくなり、そのおかげだと思います。着地が成功したときは、心の中ですごく喜んで、やっと肩の荷が下りたと感じました。これからも試合はあるので、1つ1つの試合で目標を立てて、3年後のパリでは団体金を目指します」と意気込みを話した。

　市長からの「オリンピックは緊張しましたか」という問いに、「オリンピックよりも代表選考会の方が緊張した」と話す3選手。「不安を消すためにしっかり練習し、いろいろな場面を想定して自分の出番が来た時にどうするかというのもすべてイメージして練習していたので、オリンピックの時も緊張はあまりせず、今までの練習を信じて演技した」と話した。

　神田さんは「団体は銀でしたが、内容的には素晴らしかった。頼りになる萱選手が一番に出場し、谷川選手は予選で失敗したけど団体決勝ではばっちり決め、橋本選手は平行棒でびっくりするほどいい演技だった」と感想を話した。

　大竹さんは「みんな最後には笑顔だったので本当に良かった。団体では0.1点差でしたが、これが3年後のいいモチベーションになり、もっと強くなる原動力になると思う。ケガだけには気を付けて、パリで金を目指してがんばってほしい」とエールを送った。

　子どもたちに向けて、谷川選手は「楽しむことが一番大事、嫌だったら絶対うまくならないし、目標に向かって努力できないと思うので楽しんで取り組んでほしい」と話し、萱選手は「自分はアテネオリンピックを見て体操を始めたので、今回のオリンピックを見て体操が好きと言ってもらえたらうれしい」、橋本選手は「楽しむことが大事。負けても勝ちたいという目標が生まれるので、がんばってほしい。メダリストになるためには死ぬ気で練習するしかないですけどね」と話した。

　今回授与された船橋市特別功労表彰は、広く市民に希望、感動等を与えてくれたことを称えたものとして表彰された。授与式では表彰状のほか、船橋市、船橋市漁業協同組合、ちば東葛農業協同組合、市川市農業協同組合などから、梨や米なども贈られた。