船橋市職員の仲田光穂さんがウルトラマラソンで世界3位、自己ベスト大幅更新で個人世界6位入賞の快挙
9/23(金)船橋市職員の仲田光穂さんが100kmを走るウルトラマラソンで世界3位
自己ベストを大幅更新し個人でも世界6位入賞の快挙
船橋市職員の仲田光穂さん(33)が、8月にドイツで開催された100kmマラソン世界大会に出場し、団体3位を獲得。個人でも6位入賞という快挙を成し遂げたことを、9月20日、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)で松戸徹市長と松本文化教育長に報告した。
仲田さんは8月27日にドイツのベルリン・ベルナウで開催された「第31回IAU 100km世界選手権大会」に出場。日本代表4人を含む各国代表100人が集う大会で、初出場ながら自己ベストを約8分30秒縮める7時間19分12秒の好タイムで6位入賞を果たし、チーム上位3人の合計タイムで争われる団体戦で日本代表を3位に導く原動力となった。
仲田さんは市長と教育長に対して「当日は涼しく走りやすいコンディションだった。銅メダルは獲得できたが、金メダルを狙っていたので悔しい気持ちもあります」と話した。
仲田さんは茨城県出身。大学生の頃に一般参加した「東京マラソン」でフルマラソンに初めて挑戦した。船橋市に入職して数年後の2015年に「四万十川ウルトラマラソン」に参加し、フルマラソンよりも長い距離を走るウルトラマラソンの魅力に取り憑かれた。「走りながら景色を楽しめることと、何よりも走り終わった後の達成感が、ほかには代えがたい」と仲田さん。
現在は船橋市資産税課主事としての業務にあたりながら、平日は約10km、休日は約40〜60kmを走り込んでいる。
実家が米農家の仲田さんは、出走前には白米を食べるのが定番。今大会でも日本から持ち込んだパックご飯やインスタント味噌汁でエネルギーをチャージしてからレースに臨んだという。
「100kmを走るには戦略も重要」と話す仲田さんだが、7月中旬に長野県で行われた大会で転倒し、両足を縫う怪我を負った。そのため「怪我からの回復に精一杯で、思い描いていた通りの走りができなかった部分もあった」と振り返る。
そんな仲田さんに対して松戸市長は「自己ベストを大幅に縮めての3位という結果をとてもうれしく思う。専属コーチもつけずに自分の力だけで記録更新を重ねる姿が本当に素晴らしい。さらなる飛躍を期待します」とエールを送った。
松本教育長は「近所に行くのにもタクシーを使ってしまう自分からすると、100kmも走ることができるのは本当に超人的で、敬意を持たずにはいられない。仕事との両立は大変なところもあると思うが、怪我に気を付けながら引き続き頑張ってほしい」と言葉を送った。
次の目標について仲田さんは「10月頭には新潟の津南町で開催される100kmウルトラマラソンに出場します。未経験ながら24時間マラソンにも興味があるので、来年12月に台湾で行われる24時間マラソン世界選手権出場も目指したい」と語った。