船橋市国際交流協会による「国際理解セミナー」3年ぶり、日本語堪能な駐日大使がミクロネシアを語る

  2023/1/30
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1/30(月)船橋市国際交流協会による「国際理解セミナー」3年ぶり

日本語堪能な駐日大使がミクロネシアを語る

 「船橋市国際交流協会」が主催する「国際理解セミナー~ミクロネシア連邦」が1月24日、船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で開催された。

 同協会では2012(平成24)年から「国際理解セミナー」を開き、これまでに14カ国の駐日大使を招いて各国の紹介を行ってきた。コロナ禍を経て3年ぶりの開催となった今回のセミナーには、250人以上が集まった。同協会の嘉規洋会長は「中断されたイベントの再開には多くの困難があった。支援いただいた方々や、関係者のご苦労に感謝したい」とあいさつの中で述べた。

 来賓として招かれた松戸徹船橋市長は「ウクライナ問題などを通じて、平和の大切さをより強く感じている。外国のことを知り、相互理解を進めることは喜ばしい」と、同セミナーの意義に触れた。

 セミナーでは駐日ミクロネシア連邦特命全権大使であるジョン・フリッツさんが、ミクロネシアの魅力を詳しく紹介。神奈川県出身の祖父を持ち日本語が堪能なフリッツ大使は、プレゼンをすべて日本語で行った。

 地勢的に見ると、ミクロネシア連邦は4つの大きな島と周辺の島で構成されており赤道直下の南太平洋に位置して雨期と乾期があることや、首都のあるポンペイ州は日本から約4千キロの距離で日本からはグアム経由で飛行機で訪問できることなどが紹介された。

 歴史的には、スペインやドイツの領有を経て第1次世界大戦が始まった頃から日本の統治下に置かれていたこと、日本の統治の中で教育など多くの面で日本方式が採用されたことなどが紹介された。第二次世界大戦の終戦とともに日本の統治は解消したが、今でも相撲・刺身・漫画など多くの日本の文化や言葉が残っているという。

 さらに、伝統の踊りやカラフルな民族衣装、真っ青な海と美しい環礁が観光の見どころであると紹介。フィッシングや沈船ダイビングも楽しく、映画「タイタニック」の海底シーンはミクロネシアで撮影されたという。フリッツ大使は「美しい森と、海のサンゴ礁に囲まれて、リラックスできるはず」とミクロネシアの良さを話した。「カツオの漁獲量も多く、日本の鰹節の60%はミクロネシア産」との話には会場から驚きの声があがった。

  • 講演するジョン・フリッツ大使

  • 仲間と演奏するジョン・フリッツ大使

  • 感謝の花束贈呈

  • スタッフ集合写真

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