おおすか整形外科で「子どもたちの野球肘(肩)障がい予防教室」、少年野球チームの子どもたちがストレッチの実践も
2/6(月)おおすか整形外科で「子どもたちの野球肘(肩)障がい予防教室」開催
少年野球チームの子どもたちがストレッチの実践も
東船橋駅近くのおおすか整形外科(船橋市東船橋1-22-8、TEL047-411-0777)で2月4日、少年野球チームの子どもたちとコーチらを対象に「スポーツ障害 予防の知識と実践」をテーマとした講座が行われた。
同クリニックでは、子ども向けのけが予防に関する講座のほか、ロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群)予防を目的として「転ばぬ先の体操教室」と題した市民向けの無料公開講座も定期的に実施している。
今回は市内の少年野球チーム「宮本ビーバース」と「若潮スワローズ」に所属する小学生9人とコーチや保護者らが参加した。「野球肘の予防に関する講座は6年ぶり」と同院院長の大数加光治さん。
最初に、大数加さんから指導者ガイドラインに沿った学童野球の投球制限の話があり、受診の必要性の判断基準、10~15歳の肘や肩の野球障がいの特徴などについての説明があった。アイシングする際のポイントについて「アイシングは関節に熱を持った感覚の時、投球直後に短時間で。冷やし過ぎは禁物」との話もあった。
次に、肩や肘にどの程度の痛みがあるか、8つの項目のチェックリストが提示され、参加者らは理学療法士の指導のもと、どういう体制の時に痛みがでるかを確認。その後、そうした痛みが生じないためのストレッチが紹介され、実際に体を動かしてストレッチ方法を学んだ。
野球経験者の理学療法士により「ボールを高い位置でとれるようになるための動き」「投球全般に必要な動き」など、どういう時に必要なストレッチなのか具体的な説明もあった。紹介されたストレッチは、日常の診療に基づいて必要なストレッチをピックアップしたプログラムだという。
最後に子どもたち全員の肘の状態を超音波で見て、全員大きな問題がないことを確認した。
「どういうタイミングでどのくらいストレッチをすればいいのか」という質問に対し、「野球の練習前に取り入れるのがいい。できれば毎日、お風呂上りにストレッチをするのがベスト」と大数加さん。「今回は上半身のみの紹介だったが、下半身のためのストレッチもある。ストレッチを続けることで、けがなく楽しく野球生活を送ってほしい」と呼びかけた。
宮本ビーバースの監督は「これまで肩や肘が痛いという選手もいたので、今日学んだことをチーム全員で共有して、けがのないように努めていきたい」と話した。