障がい児のための水泳体験教室初開催、「ミナトスイミング」で船橋市水泳協会が主催
7/26(水)障がい児のための水泳体験教室を初開催
ミナトスイミングで船橋市水泳協会が主催
鎌ケ谷市にある「鎌ヶ谷ミナトスイミング」(鎌ケ谷市南鎌ヶ谷3-2-27)で7月23日、船橋市水泳協会主催の「障がい児のための水泳体験教室」が初開催された。
同イベントには、市内に住む障がいのある小学2年生から6年生の親子10組が参加した。主催は船橋市水泳協会。同協会は毎年市内で開催している市民水泳大会の運営、千葉県民大会への選手の派遣などをボランティアで行っている団体。
同会理事長の山崎正隆さんは「障がい者も水泳がしたいという声もあり、令和元年には障がい者水泳大会のプレ大会を開催した。障がい者を対象とした市民水泳教室の開催や受け入れる体制を整えていきたいと思っていた中で、今回いろいろな協力があって開催できた」と経緯を話す。「今回、あっという間に定員に達したので、皆さん待っていたのかなと思う」とも。
同日は、市内にあったスイミングスクールで約20年前から活動を続けている障がい者を対象とした「障がい者水泳 千葉ひまわり」のインストラクター4人が指導した。「ひまわり」は、これまでの活動場所であった「メディカルスポーツプラザ」が閉鎖したことから、2021年から「ミナトスイミング」で毎週土曜日に活動している。
最初に同会会長の斉藤守さんから「今回開催するにあたり、ミナトスイミング、ひまわまりの方の協力もあって実現できて感謝している」とあいさつがあり、山崎さんは「人と場所のつながりがあってこそ開催できた。また2回、3回とつなげていきたい」と話した。
参加した親子らはインストラクターの指導のもと、顔に水をつけたりバタ足をしたり、水に慣れ親しむところからスタート。その後、だんだん水に慣れてきた子どもたちはビート版を使ってバタ足練習をしたり、おんぶされて泳いだり、全員が笑顔で参加している様子が見られた。
県立特別支援学校などでの勤務経験をもち、同協会に47年間所属する副理事長の土田滋子さんは「水泳は力を入れたり抜いたりするので、障がいのある子どもにとって体にとてもいいし、親子の信頼関係もさらに深まる。水泳をすることで、生活にメリハリもできる。コーチも増やして今後も活動を続けていきたい」と話した。
参加した母親は「普通のプールにもスイミングスクールにも、他の子に迷惑をかけるかもしれないのでなかなか参加できないし、息子なので性別も違うとさらに難しい。今日のような機会があるととても助かるし、楽しかった」と笑顔で感想を話した。また、プールで子どもと泳ぐのは初めてだと話す母親は「支援学校では水遊びだけなので、今日は貴重な一日になった。またぜひ参加したい」と話した。