豊富小学校3年生が市内梨園で授業、「梨博士になろう!」と生産者から学ぶ
9/14(木)豊富小学校3年生が市内梨園で授業
「梨博士になろう!」と生産者から学ぶ
豊富小学校 (船橋市豊富町1)の3年生23人が9月13日、「総合学習」の一環として市内梨園で、梨について梨農家から授業を受けた。
豊富小学校3年生の「総合」の授業では、船橋の特産である梨について学び、「梨博士になろう!」を目標に授業を進めている。今月4日には同小学校近くの「JAいちかわ船橋梨選果場」(船橋市豊富町668)を訪れ、農家が出荷した梨が選別され箱に詰められるまでを見学。梨選果場では「豊水」「あきづき」「新高」などの出荷の様子を、児童たちが興味深く見学していた。
13日の授業は、梨農家「鈴果園」の梨園の中で授業が進められた。まず同園のの鈴木明道(あきみち)さんにが写真を見せながら梨の種類、春に咲く梨の花の受粉から収穫までの梨の成長や、それに伴う梨農家の作業、収穫後の作業などを説明し、児童たちは熱心に耳を傾けていた。
「どうして枝が曲がっているのですか」「梨はどのくらい日持ちしますか?」「傷ついた梨は捨てるのですか?」「肥料は何ですか?」など次々に児童は質問をし、鈴木さんはわかりやすく丁寧に答えていた。
梨の説明を受けた後、15品種を栽培しているという「鈴果園」を案内してもらい、収穫間際の品種である「王秋(おうしゅう)」「甘太(かんた)」「あきづき」を見て回った。収穫のコツを教えてもらった児童たちは協力しながら「あきづき」を収穫し、フルーツキャップに入れて梨の品種のシールを貼る作業も行った。
同校の「梨博士になろう」の授業で学んだことは、10月中旬までに各自新聞を作って発表するという。永富善浩教頭は「PTAや近隣農家の協力で生きた農業体験ができ、感謝しています」と話した。
このほかにも、豊富小学校では近隣農家の協力を得て、地元特産の農産物の農業体験を行っている。1年生はニンジン畑で収穫、3年生は梨の成育から収穫、出荷までを梨園や梨選果場で、6年生は米農家の水田で田植えから稲刈りまでの体験授業を行っている。