東部公民館と前原中学校が市内企業を呼んで「職業講演会」、市内建設会社の女性社長やアスレティックトレーナーをゲストに
11/26(日)東部公民館と前原中学校が市内企業を呼んで「職業講演会」
市内建設会社の女性社長やアスレティックトレーナーをゲストに
前原中学校(船橋市中野木2-33-1)の体育館で11月22日、5・6時間目の授業を使って同校2年生に向けた「職業講演会」が開催され、市内建設会社の女性社長やスポーツトレーナーなどが登壇した。
同講演会は東部公民館と前原中学校が共催し、毎年開催している。講演を通じて、学生たちが職業に対する知識を深めることを目的とし、今年は「千葉ジェッツふなばし」からU-15アスレティックトレーナーの永井貴大(たかひろ)さん、市内建設会社「土佐工業」(三咲4-11-6)の代表・柴田久恵さん、市内在住のフリーランスイラストレーター・U-suke(ゆうすけ)さんの3人が登壇した。参加したのは同校2年生の約290人。
講演会では各登壇者が約15分、自身の職業や業界についてさまざまな角度から説明した。最初に登壇したトレーナーの永井さんは、アスレティックトレーナーになるための資格についてや、雇用される場所によって勤務体系が変わることなどを説明。その後、自身の野球人生で受けた、3回の肘の手術を通した経験が今の職につながっていることなども話した。
やりがいや大切にしていること、どんな人がこの職業に向いていそうかなどにも触れ、大事にしているっことは「どんなことにも大変なことがあるが、その大変さをも楽しめるかどうか。楽しめた先にしか見えない景色がある」と話した。
次に登壇した土佐工業の柴田久恵さんは、建築業と建設業の違いを説明し、建設業者は台風などの災害時や除雪作業など、要請があれば24時間対応を求められる場合あり、街の人の暮らしを守っていることなども説明した。
また、柴田さんが同業界ではまだまだ数少ないといえる女性社長であることから、これまで柴田さんが経験してきた苦労話などもスライドを使いながら説明。柴田さんが「今後の同業界をどうしていくべきか」を考えたとき、同業界イメージアップを図りたいという思いもあり、「けんせつ姫」という建設業界で働く女性スタッフを取り上げる紙媒体を柴田さんが発行していること、女性が着たくなるようなウェアの制作・販売もしていることなども伝えた。
イラストレーターであり絵本作家でもあるU-sukeさんは、三重県生まれだが、大穴北小、大穴中学校出身。習志野商工会議所で勤務した後、オーストラリアに留学。イラストレーターのコースがある学校へ通い、卒業後はフリーのイラストレーターに。駆け出しのころは都内の公園でオリジナルグッズやポストカードを販売し、ファンを増やしていったことや、そこで出版社の人の目に止まったことなども説明。
U-sukeさんは「一度就職して、うまくいかないなって思ったとき、何も無理してずっとそのまま続けなくてもいいという選択肢があることを覚えておいてほしい。これでいいのかなと思ったとき、自分の家族、友達以外の人でも、それをいいと思ってくれる人がいるなら、続けてみたらいいでは?」と伝えた。
会を終え、学生たちから「実際にお話を聞いて、事前学習では得られなかったことを知れた」などがお礼とともに3人に伝えられ、会は終了した。