国際理解セミナー「デンマーク王国」開催、駐日次席公使によるデンマーク紹介や体操ショーも
2/2(金)国際理解セミナー「デンマーク王国」
駐日次席公使によるデンマーク紹介や体操ショーも
「船橋市国際交流協会」が主催する「第16回国際理解セミナー デンマーク王国」が1月30日、船橋市勤労市民センター(船橋市本町4-19-6)で開催された。
同協会では2012(平成24)年から「国際理解セミナー」を開催し、今年で16回目。これまで、ブルガリア、カンボジア、モンゴル、イタリアなど15カ国の駐日大使を招いて、国の歴史や文化などを紹介している。今回はデンマーク王国。同協会の嘉規洋会長は、「デンマーク王国には船橋市の姉妹都市オーデンセ市もあり、童話作家アンデルセンの生誕の地でもある」と紹介し、「長く友好の関係を続けており、日頃の活動へのご協力に感謝します」とあいさつした。
松戸徹船橋市長は、能登半島地震のお見舞いと被災者への支援の呼びかけ、船橋市から災害派遣医療チーム(DMAT)3チームを派遣するなど協力を続けていると伝えた後、「デンマーク王国大使がたびたび船橋市を訪れ、アンデルセン公園の活動にも協力してくれて感謝している」と話した。
セミナーでは2023年8月に駐日デンマーク王国大使館次席公使として着任したマヤソフィー・ブアゴーさんを講師として迎え、デンマーク王国について詳しく紹介した。
デンマークは、日本から8700キロの場所にあり、人口は580万人で東京都の半分。主な産業はエネルギー、生命科学、農業などで、原油生産量は西欧で3位と紹介された。また、風車生産は世界トップクラスで、洋上風力発電タービンの80%がデンマーク製といわれているほか、酪農や花、野菜の温室栽培も盛んで、福祉施設が充実していることも有名だという。
2017年には日本・デンマーク王国の外交関係樹立150周年の記念の行事が行われ、多くの団体組織で交流が行われたことにも触れた。「世界的に最も長い歴史を持つ日本の皇室とデンマークの王室は、互いに尊敬と敬意をもって良好な関係を続けている」とも。
講演後は、在住留学生によるスピーチと、世界三大体操の一つといわれている「デンマーク体操ショー」が行われた。
もともと日本に興味があり、短期滞在の留学を経て、ITキャリア支援金の制度で昨年日本に来たというアレクサンダーさんは、日本語でスピーチをした。「環境の変化が怖かったが、日本の人と触れ合い、会話や食事、仕事をする中で考え方が大きく広がり、豊かな人生を満喫中」と話し、「デンマークの人は食事の内容よりも一緒に食事をするという行為を大切にする習慣がある」との紹介も。
「アンデルセンはデンマークでも人気者ですか」との質問には、「世界的な童話作家として尊敬され非常によく知られている。船橋のアンデルセン公園に行ってみたい」と笑顔で答えた。
最後に、留学経験者やデンマーク体操を実践している学生らが「デンマーク体操ショー」を披露。ダイナミックな動きが特徴のデンマーク発祥の体操を、来場者が興味深く見て楽しむ様子が見られた。