船橋市内の海老川河口でボラの大群、近隣住民の間で話題に

  2024/2/21
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2/21(水)船橋市内の海老川河口でボラの大群

近隣住民の間で話題に

 船橋市内を流れる海老川の河口付近で2月20日、「ボラの大群がいる」とSNSや近隣住民の間で話題に上がった。

 同日、海老川の本町通り付近から市場小学校の辺りまで、川を黒く埋め尽くすほどのボラの大群が見られ、うろこが日差しに反射してきらきらと光る様子も見られた。「市場小学校よりも上流で大群を見た」という声もあり、広範囲にわたってボラの大群が発生している。

 ボラは、海と川を行き来する魚で、海と川が混ざった汽水域でよく見られる魚。ボラが大群で移動することは珍しいことではないといわれているが、魚に詳しい船橋市農水産課の梅田新也さんによると「花見川や他の地域でもボラの大群はたまに見られますが、海老川で今回ほどのボラの大群はわりと珍しい」と話す。「気温が高くなってきたので、外海から河口に戻ってきて、エサを求めて川に上がってきたのかもしれません。数週間で海に戻るのでは」とも。

 梅田さんによると、ボラの食性は雑食で、底に積もった泥中のデトリタス(生物の死骸や排泄物などを起源とする微細な有機物粒子)などをエサにするので、「自然への影響は特にない」との説明も。ただ、大群のボラがいると酸欠になって死んでしまうボラも出てくるため、「もしかすると臭いが発生するかもしれない」とも続けた。

 同日は、近隣住民や通りがかりの人など、多くの人が川をのぞき込んだり写真を撮ったりする様子が見られ、川をのぞき込んでいたベトナム人の男性は「釣りが好きでよく来ているが、この光景は初めて」と興奮した様子で話した。

  • 約20センチほどの大きさのボラ

  • 川幅いっぱいにボラで埋め尽くされていた

  • 時々うろこがきらきらと光る

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