馬込沢「古道具と雑貨 waco」10周年、役目を終えた道具を次につなげる
7/25(木)馬込沢「古道具と雑貨 waco」10周年
役目を終えた道具を次につなげる
東武アーバンパークライン馬込沢駅西口から徒歩3分の住宅街にある「古道具と雑貨 waco(わこ)」(鎌ケ谷市馬込沢3-34)が、6月1日に開業10周年を迎えた。
店主の小宮幸香(ゆきこ)さんは船橋市藤原出身。約20年間会社勤めをしていたが「夫の影響で骨董市を回るうちに、日本の古い物に夢中になっていった。いつか古道具店を開きたいと思うようになった」と振り返る。
当初は店舗を持たず、オンラインショップやイベント出店からスタートした同店。その後、市川市のシェアアトリエに「ナクワチ」の店名で実店舗を構えたが、手狭だったため2017(平成30年)年11月に店主の小宮さんの地元の馬込沢に移転した。
店名は『古い物(co)を巡らす環(wa)』を意味している。「暮らしの中で役目を終えた道具たちを見つめ直し次につなげる、心ひかれるものを巡らせる活動をしていきたい」と、2022年6月に店名を変更した。
アンティークの木枠の窓や引き戸があり、植栽も豊かで古民家風の外観の同店。2023年6月には隣の空き店舗も借りて仕切り壁を取り壊して窓を付けるなど大規模なリフォームをして、店舗面積を約2倍の約15坪に拡充した。
白壁に木製の棚や台が置かれた店内では、手軽に購入できる紙風船(110円)から10万円を越える食器棚まで、幅広い品を扱う。1点ものも多く、商品は順次入れ替わる。
近隣だけでなく市外や県外から訪れる客もおり、テーマを決めて品ぞろえをする「かごフェア」や「暮らしの灯り販売会」などの企画展は特に人気だという。
近くに住む常連客は「ここは古道具の魅力に気づかせ、大切にしたい気持ちにさせてくれる。馬込沢にあってうれしい」と話す。
同店では古道具にとどまらず、小宮さんが魅力的だと感じる園芸店や地方の衣料メーカーとのコラボも実施。7月20日〜8月10日には、小宮さんが目利きした食器が並ぶ「にっぽんのビンテージうつわ展」を開催している。初日の開店直後に旭町から来た中村さん夫婦は「企画展は毎回楽しみにしている」と話した。
小宮さんは「店舗が広くなったのでさまざまな企画を計画中。これからもwacoを楽しんでもらえるように頑張りたい」と意欲を見せる。
営業時間は12時〜18時。月曜・火曜定休。日曜・祝日は不定期営業。最新情報はインスタグラム(@waco_furudougu)で知らせる。