船橋市出身の音大生たちが結成した「Ensemble Faro」、初の演奏会を開催
7/28(日)船橋市出身の音大生たちが結成した「Ensemble Faro」
初の演奏会を開催
船橋市出身の音大生らで結成する「Ensemble Faro(アンサンブルファーロ)」の初の演奏会が7月20日、船橋市勤労市民センター(船橋市本町4-19-6)で開かれた。
3月に結成した同団体。東京音楽大学に通う山縣青空(そら)さん、中島胡々(ここ)さんと、東京芸術大学に通う渡邉蒼礼(そらい)さんが中心となって、今回の演奏会を企画した。山縣さんと渡邉さんは、かつて「船橋ジュニアオーケストラ」で一緒に活動した仲間でもある。
代表を務める山縣さんは行田東小出身。「音楽部の顧問の先生が音楽を長く楽しく活動している姿に影響を受けた。音楽を長く楽しく続けていく喜びを届け、『音楽のまち ふなばし』で育った恩返しの気持ちで、船橋出身の音大生を中心に声をかけた」とステージであいさつした。
「Faroはイタリア語で灯台の意味。これからも船橋の音楽の灯台として、皆さまの人生という航海を彩る存在でありたい」とも。
演奏会の工夫について「誰もが聴いたことのあるクラシック曲を選び、楽器編成も工夫した」と話すのは副代表の中島さん。
第1部は4人の奏者たちがソロ演奏を披露。次に二重奏で幕を開けた第2部は、曲が進むごとに四重奏、五重奏と演奏人数が増えていき、最後は弦楽十重奏がヴィヴァルディの「四季」を演奏した。第3部は全メンバー18人でチャイコフスキーの「白鳥の湖」を披露。本来は打楽器も入るオーケストラ曲を、この日のための特別編曲で10人の弦楽器奏者と8人の管楽器のみで演奏した。演奏が終わると、しばらく鳴り止まぬ拍手が続いた。
終演後、中学まで合奏部に所属していたという高校生たちからは「また演奏したくなった」「違う編成でわくわくした」といった感想が聞かれた。
「音楽を続けると楽しいことを、少しでも多くの人に知ってほしい。今後は1〜2年ごとに演奏会を開いていく予定」と中島さんは意気込みを見せる。