「船橋のなし」の出荷シーズン到来、「一番梨のお披露目会」に市内の子どもたちも参加
7/31(水) 「船橋のなし」の出荷シーズン到来
「一番梨のお披露目会」に市内の子どもたちも参加
夏本番を迎え、「船橋のなし」が収穫の季節となった7月29日、齊藤昇さんの梨畑(船橋市大穴北 4-175-5)で、「一番梨のお披露目会」が開催された。
船橋市は、全国有数の梨産地として知られており、2014(平成26)年には地域特産品としてのブランド力向上を図り、特許庁の「地域団体商標」として「船橋のなし」を登録している。
今年、お披露目会の会場となったは、市内の梨農家・齊藤昇さんの梨畑。齋藤さんは今年の梨栽培について、「今年は日照りがよく、心配されていたカメムシの被害もなく、とても良い仕上がりの梨となった」と話す。
同園は、1960年頃に梨栽培を開始し、昇さんは3代目。栽培品種は、幸水、豊水、あきづきの3品種を主力に作付けする。直売所は持たず、収穫した梨は「JAいちかわ船橋梨選果場」(豊富町688)に出荷し、都内の市場を経て、関東近郊のスーパーで販売されている。
お披露目会で披露されたのは、出荷時期のピークを迎える「幸水」。参加した子どもたちに、昇さんから収穫期の梨の色についてのレクチャーが行われた。試食をした子どもたちは「梨が大好き。甘くて、みずみずしくておいしい。夏は梨の季節」と笑顔で話した。
今年の梨栽培において、4月の交配時期には、今年は日本の梨栽培には欠かせない中国花粉の輸入ができず、各地で問題となったが、齋藤さんの園においては「自農園で採れた花粉とミツバチを活用し、全てまかなうことができた」と話す。
同日、JAいちかわ船橋梨選果場には、初出荷に向けた梨が各農家から約300ケース集まり、出荷準備が進められた。各農園から持ち込まれた梨の選別基準を話し合い、農家同士が協力し、今年の梨の初出荷作業が行われ、約450箱の梨を出荷した。
同選果場の脇にある梨の直売所は、8月5日から販売を開始する予定。