南船橋に大型多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」2024年春開業予定、収容1万人規模の「千葉ジェッツふなばし」ホームアリーナ
2/3(木)南船橋に大型多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」2024年春開業予定
収容1万人規模の「千葉ジェッツふなばし」ホームアリーナ
B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」(船橋市湊町2-3-17湯浅船橋ビル6F、TEL047-401-4084。以下、千葉ジェッツ)は2月2日、南船橋に収容1万人規模のホームアリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」(浜町2-5)が2024年春開業予定であることを報告するため、「船橋アリーナ」(習志野台7)で記者会見を行った。
新アリーナは、JR京葉線・南船橋駅に近く、三井不動産グループが管理・運営する「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」(浜町)に隣接する。同施設南側にあった駐車場「P10」周辺が開業予定地となる。敷地面積は約2万平方メートル、地上4階建て。収容客数は約1万人の規模となる。延床面積は約31,000平方メートル。
建築着工、同アリーナの事業者は「ミクシィ」(東京都渋谷区)と「三井不動産」(東京都中央区)の2社による合弁会社となり、民設民営のアリーナとなる。同アリーナは、千葉ジェッツのホームアリーナとして利用するほか、音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会などさまざまなイベントに対応できることを目指し、開業は2024年春を予定する。
「ミクシィ」はSNS「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」などといった親しい人と楽しめるコミュニケーションサービスを提供してきた企業。2017年に千葉ジェッツとパートナーシップ契約を締結、2019年からはグループ会社として千葉ジェッツの経営にも注力している。
「三井不動産」は「ららぽーとTOKYO-BAY」(船橋市浜町)の開業だけでなく、大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」(浜町)、屋内型スケートリンク「三井不動産アイスパーク船橋」(浜町)の誘致、マンション分譲など、多様な事業を船橋エリアで展開。さらに、近年では「『スポーツ・エンターテインメントの力』を活用した街づくり」をスローガンに掲げる企業でもある。「発信する」「つなぐ」「受け入れる」というテーマのもと、自らが変化となり、街づくりを起点に、人や地域や社会にいい変化を作り出し、変えていくことを目指し、「東京ドーム」の子会社化や、バスケットボール日本代表への協賛なども行ってきた。
千葉ジェッツとして記者会見を行った千葉ジェッツ代表・田村征也さんは、「『千葉県をバスケットボール王国にする』というビジョン、『100年続くクラブチームに』という思いは変わらず、その思いを形にするための建築です」と記者会見で発表。
また、同アリーナは、Bリーグで2026年シーズンから採用される新基準「新B1」への参加基準に会見に売上12億円以上、入場者数4,000人以上、収容人数5,000人以上でスイートルーム設置などといった入会審査で求められる基準を満たしたアリーナであることも発表。
同席したBリーグ・島田慎二チェアマンは「新アリーナの構想から、かれこれ3年弱かかって、ようやく発表できたことをうれしく思います。ららぽーとに併設したアリーナを運営するというのは、これまでにないことで相当な難産だったと思います。ここをこじ開けられた三井不動産さん、ミクシィさんにも心から御礼申し上げます」とあいさつした。
「なにより、私が去った後にもこうしてチームを成長させ続けている田村社長にも敬意を表したいですし、ファンの皆様、スポンサーの皆様、今日久々に会えたスタッフ、皆様に感謝したいと思います」とも続けた。
さらに、現在のホームアリーナである「船橋アリーナ」の今後の使用については「新B1基準で、新アリーナではホームでの総試合数の8割を実施しなくてはいけませんが、残りの2割を引き続き、船橋アリーナで開催予定です。そのほか、天皇杯やファン感謝祭なども船橋アリーナで実施していく予定」と田村社長が説明した。「北習志野の商店街の方々など、長く応援してきてくださった方もたくさんいらっしゃいます。北習志野の地域の皆様には、これからご説明などさせていただく予定です」とも話があった。
新アリーナについて島田チェアマンは「Bリーグの試合で新アリーナを使用するのはあくまで年間約30ゲーム。なので残りの330日の利活用がアリーナ運営の利害に関係してくる。ゲーム以外で、いろんなものを誘致できるような環境、自由度高く使用できるというところが、民設民営の大きなメリットではないか」と話す。
「新アリーナ建設予定地は、昔からレジャー施設があるなど人が集まる地域。商業施設も近いので、新アリーナができることで人々の消費行動を促すきっかけ、我々がハブになれると思っています。地域の皆様とご一緒させていただくことで、新たなシナジーを生み出せれば」と田村社長。
「せっかくこれだけのアリーナを作っていただいている以上、我々バスケ界としてもいろいろと協力していきたい」と島田チェアマン。そのため、Bリーグの新基準「新B1」に切り替わるタイミングで、2年前から試合日程を組む運営へと変更し、アリーナの利活用がしやすいよう変更されることも説明があった。