
春の中山骨董市が20周年 法華経寺で古美術や雑貨に出合う
4/15(火)春の中山骨董市が20周年
法華経寺で古美術&雑貨に出合う
船橋市と市川市の市境にある日蓮宗の中山法華経寺(市川市中山2-10-1)の境内で、「なかやま特別骨董市」が4月15日~18日の4日間開催される。
主催は中山特別骨董市実行委員会。地域の骨董店に加え、法華経寺や商店会、なかやま町づくり協議会、法華経寺振興協賛会なども参加する。
実行委員長である「骨董屋ヴォーグ」(船橋市本中山1-8-10)の店主は、「この骨董市は法華経寺の重要な行事に合わせ春と秋に開催し、お寺と地域を盛り上げてきた。地元の温かい支えで初開催からちょうど20年となった」と話す。
春の骨董市は「千部会(せんぶえ)」の期間で、中山法華経寺に1685年から伝わる最も重要な行事の一つ。大勢の僧侶が出仕して祈願・追善のため法華経を千回唱える大法要を行うという。檀家や信徒に加え一般の人たちにも楽しんでもらえるようにと骨董市が続けられてきた。
「千部会に合わせるため骨董市は平日になることが多い。催事が重なる土日から外れる分、青森や静岡から関東一円までの業者が集まり、他にはない規模になっている。この地域には骨董に関心のある人が多く、曜日に関係なく集客できる強みがある」とも。
出店内容は、仏像や銅像、古銭、古布、和服(着物)、天然石、武具、時計、カバン、絵画、和洋食器、ガラス細工に手工芸品など幅広い範囲に及び、今年は約70店が出店している。最近では、昭和の家電やおもちゃも人気という。
大工道具と瀬戸焼の置物を買ったという50代女性は「高いものは買えないが、いろいろ見るのが面白くて毎回来ている」と笑顔を見せた。船橋市在住の孫を頼りに米国から初来日したという女性のグループは「お寺もマーケットもアメージングだ」と熱心に見て回っていた。
実行委員長は、「骨董市は、古物商の免許を持っている目利きの業者が集まる。価値ある古美術や焼き物から雑貨まで、自分の目で見て手にとる楽しさはインターネットでは味わえない。今後はインバウンドのお客様にももっと伝わるような工夫を考えたい」と話した。
18日まで。開催時間は8時30分~16時30分。