
ららアリーナでバスケ男子日本代表の国際親善試合 松戸市出身の山﨑一渉選手がA代表初ダンクで地元を沸かす
7/20(日)ららアリーナでバスケ男子日本代表の国際親善試合
松戸市出身の山﨑一渉(いぶ)選手がA代表初ダンクで地元を沸かす
LaLa arena TOKYO-BAY(船橋市浜町2-5-15)で7月19日、日本代表バスケットボール男子の国際親善試合「SoftBank CUP 2025(千葉大会)バスケットボール男子日本代表国際試合」の1日目が開催され、男子日本代表チーム(アカツキジャパン)は69-64でデンマーク代表に勝利した。
アカツキジャパンは8月5日からサウジアラビア・ジッダで開催される「FIBAアジアカップ2025」を控えているなか、同試合は19日・20日と開催され、国内で最後となる強化試合2連戦となり、ららアリーナで日本代表戦が行われるのは今回が初となった。
6月11日に日本バスケットボール協会が発表した男子日本代表候補選手42人には富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)や比江島慎選手、河村勇輝選手の名前もあったが、7月5・6日のオランダ戦、12・13日に韓国で行われた韓国戦では、ジョシュ・ホーキンソン選手をキャプテンとし、千葉ジェッツからは金近廉選手が選出されるなど若手メンバーを中心にした12人で挑んでいる。
12人のメンバーに選ばれている千葉県出身の選手が山﨑一渉(いぶ)選手。山﨑選手は松戸市出身。現在22歳で、身長200センチ。ポジションはスモールフォワード。
山﨑選手は松戸のミニバスでバスケを始め、松戸第一中学校を卒業。その後は八村兄弟も所属していた仙台大学附属明成高校でプレー。大学は、「当時は全く英語を喋れなかった」というが米国・NCAAディビジョン1のラドフォード大学へ。
しかし2年目に右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、半月板損傷という大ケガをし、治療に専念した期間があった。リハビリを経て復帰した後、今年4月から同ディビジョンのノーザンコロラド大学への編入を決めた。今回の試合は、山﨑選手にとってA代表になって初となる地元・千葉での試合となった。
先週の韓国遠征では2連敗となった日本。スタメンはジョシュ・ホーキンソン選手、金近廉選手、ジェイコブス晶選手、テーブス海選手、吉井裕鷹選手。出だしは0-6となったが、ホーキンソン選手を筆頭に、テーブス選手も3Pを決めるなどし10-10の同点に追くとメンバー5人を全入れ替えし、山﨑選手も出場。
ハーパー選手からパスを受けた山﨑選手は3Pを決め14-12と逆転。その後同点にまた追いつかれるも、第1Q残り27秒という場面で、山﨑選手が会場を沸かせた。リバウンドを取った山﨑選手はハーパー選手にボールを預け、相手コートへ。速い展開で相手を置き去りにしハーパー選手からボールを受けると、豪快に両手でダンクを決め、アリーナには大歓声が沸いた。その後、川島悠翔選手(シアトル大学)がフリースローを決め、17-14で第2Qへ突入。
その後も一進一退の攻防が続き、26-30で前半を折り返す。第3Qの中盤では金近選手が3Pシュートを決めて36-36の同点に追いつくとベンチも立ち上がって盛り上がった。第4Qでは10点差となってリードする場面もあったが、デンマークも追い上げ、69-64で試合終了となり、若手メンバーの勝利に大きな拍手が送られた。
試合を終え、トム・ホーバス監督は「とりあえず勝ってよかった」と話し、20日の試合に向けて聞かれると「ステップバイステップ。このチームはスコアがあまり上手にできない。そこを直さないと」とチームの課題も上げた。
試合後のインタビューで山﨑選手は「今日は地元での開催だったので、地元の友達や家族、恩師たちもたくさん見に来てくれていた」と明かした。試合では5得点を上げただけでなく、ディフェンスでも貢献し、地元・千葉で存在感を見せつけた試合となった。
なお、同試合の試合開始前には「ドリームショットチャレンジ」が行われ、前日にららぽーとTOKYO-BAYで行われた「1on1頂上決定戦」で優勝した習志野台中学校バスケットボール部の吉田耀弥(てるや)さんが「ドリームショット」に挑戦した。
アカツキジャパンの試合は20日も同アリーナで対デンマーク戦が行われる。ティップオフは15時。