
若手農家が塚田小で西船橋の枝豆を伝える授業、葉付き枝豆のさやもぎ体験も
7/24(木)若手農家が塚田小で西船橋の枝豆を伝える授業
葉付き枝豆のさやもぎ体験も
西船橋地区で枝豆を育てる若手農家若手農家3人が7月16日、塚田小学校(船橋市前貝塚町600)で3年生を対象に食育授業を行った。
同授業を行ったのは、「西船橋枝豆研究会」に所属する岩佐宗高さん、田中裕之さん、鎌倉優希さん。16人のメンバーからなる同研究会は、船橋市のブランドとなった「西船橋産葉付き枝豆」の栽培研究とPRを行っている30~40代を中心とする農家の集まり。
授業では体育館に3年生全クラスが集まり、最初に朝に収穫した葉付き枝豆のさやもぎを体験した。枝からさやを外すという作業で、「はじめて」という児童が多い中で、農家の3人が全体を回りながら声をかけ、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
総合の授業で3年生が岩佐さんの枝豆畑を見学したことが紹介され、岩佐さんらが枝豆作りの流れを動画を交えて説明した。
毎朝4時に仕事を始めていること、1月下旬にタネをまき、ビニールハウスで温めながら栽培し、4月下旬から出荷が始まること、400種類以上の品種の中から地元に合うおいしいものを選んでいること、新鮮さが一目でわかる葉付きは自慢だが最近は袋詰めが増えていることなどが紹介された。
また、「船橋市の給食は全国一おいしいと評判、農家が苦労して作っている野菜を残さずに食べてくれるとうれしい」と訴えた。
児童からは「休憩はいつとるのか」「どの枝豆が一番おいしいか?」など素朴な質問が相次いだ。これに対して「お昼までは休まずに働く」「私たちは『湯あがり娘』『福だるま』などの品種を作っている」と答えると、子どもたちからは驚きの声があがった。
栄養教諭の河治まみさんは「総合の授業で畑を見学し、実際に枝豆のさやもぎをした後の農家の話なので、子どもたちもより興味を持てたし理解が深まったと思う。忙しい中で協力をいただいたことに感謝している」と話した。
授業を受けた渡邊壮太さんは「朝4時から仕事をしていると聞き驚いた。枝豆の種類が400種もあることや野菜には面白い品種名があることがわかり楽しい授業だった。給食で食べるのが楽しみ」と顔をほころばせた。
集められた枝豆は塩ゆでにして給食で提供された。「西船橋枝豆研究会」の枝豆は市内スーパーや農産物直売所「ふなっこ畑」(行田3-7-1)などで購入できる。