市民ボランティアの斉藤征昭さんがひとり親家庭の子たちとサツマイモ掘り 9年続いたイベントは今年で最後に

  2025/11/21
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11/21(金)市民ボランティアの斉藤征昭さんが「青い鳥ホーム」の子たちとサツマイモ掘り 

9年続いたイベントは今年で最後に

 船橋市二子町にある畑で11月15日、母子生活支援施設「青い鳥ホーム」(船橋市行田2-7-1)の小学生らがサツマイモの収穫を楽しんだ。

 同イベントは、市民ボランティアの斉藤征昭さんが同施設の子どもたちを対象に行っているイベントで、今年で9回目。参加した小学生と施設の先生は秋空の下、約1時間半、夢中で土の中のサツマイモを探した。

 斉藤さんは、船橋市内で子どもたちの健全育成に関するボランティアを365日ほぼ休みなく行う市民活動家。活動内容は、御滝不動尊(船橋市金杉6-25-1)でのホタルの里作りや正月三が日の「獅子噛み」、学校や公民館での竹とんぼ作り、登下校に子どもを見守る「スクールガード」など、多岐にわたる。

 同施設とは約20年にわたって夏祭りやクリスマス会といった行事に参加することで親睦を深めてきた。また、子どもたちに船橋市の郷土芸能「ばか面踊り」を月2回指導し、船橋市や市川市の老人ホームや特別支援学校で披露している。

 さらに、子どもたちの思い出作りとして、古くからの知人の畑を使った農業体験も始めた。斉藤さんはこの日のため、紅あずまの苗を5月に植え、育ててきた。子どもたちの中には小学1年生からずっと同イベントに参加している子も。しかし、農地がマンションの敷地になることが決まり、毎年続いてきたイベントは今回が最後となった。

 斉藤さんは「まわりから掘るんだよ」「根っこは引っ張らないよ」とアドバイス。土から少し見えているサツマイモを目印に、子どもたちはスコップで土を掘り進めた。「大物ゲット」「俺の方が大きい」と男子児童の元気な声が響き、女子児童は「サツマイモに名前を付けたよ」とほほえんだ。

 収穫したサツマイモは、参加者のお土産になるほか各家庭に配られた。余った分は施設の学童でのおやつになる予定だという。「サツマイモチップス作ってみる」「お家でお味噌汁にしてもらう」と子どもたちは声を弾ませた。来年からは収穫体験ができないことを知った男の子は「あと1回はやりたかった」と残念そうに話した。

 最後には参加者全員で斉藤さんにお礼を伝え、同施設のクリスマス会の招待状を手渡した。受け取った斉藤さんは、「『斉藤さんは(動き続けているから)マグロのようだね』とまわりには言われるよ。毎日おもしろいことやってるんだよ」と笑った。

  • 掘り方の説明を聞く子どもたち

  • 「腰が痛い」と言いながらサツマイモを探した

  • 斎藤さんにお礼を伝える参加者たち

  • 1時間半でこの量が採れた

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