船橋市在住のプレママがキッチンカー「Ciao Bella Rosso」開業 片手で食べられるピザコーンで挑戦
11/23(日)船橋市在住のプレママがキッチンカー「Ciao Bella Rosso」開業
片手で食べられるピザコーンで挑戦
船橋市在住の望月瑞稀さんが9月1日、ピザコーンキッチンカー「Ciao Bella Rosso(チャオベッラロッソ)」で事業を開始してから、間もなく3カ月を迎える。
望月さんは現在妊娠中のシングルマザーで、ビジネスパートナーの引地秀一さんと一緒に同店を展開している。2人は千葉県内のキャンプ場で働いていた時の元同僚。そこでピザ焼き体験を担当していた経験を生かし、キッチンカーでの独立を決めたという。
望月さんは前職の製造業の仕事と並行してキャンプ場を手伝っていたが、本格的に転職を考えていた時期に妊娠が判明。シングルで子どもを育てていくことを決め、「自分の力で働き方を選べる環境を作ろう」と、引地さんと共に開業することを決意した。2人は合同会社を設立し、準備期間を経て現在の営業開始に至った。
屋号の「ciao bella」はイタリア語で「やあ、可愛い子ちゃん」という意味。ピザを扱うことからイタリア語を選び、陽気で親しみやすい雰囲気の店にしたいという思いを込めた。ロゴや車体につける看板にも店舗キャラクターの女の子のイラストを載せ、明るく柔らかなイメージでまとめている。
看板商品は、コーン型の生地に具材を詰めて焼き上げる「ピザコーン」。生地はすべてピザ生地を使用し、アイスクリームコーンのような形に焼き上げる。海外製の専用機械を取り寄せ、生地の配合や焼き時間はすべて独自に試行錯誤を重ねた。
手に持って食べ歩きできるのが特徴で、望月さんは「子どもでも持ちやすく、潰れにくいように生地の固さや厚みを調整している」という。イベント会場では、ワンハンドで食べられる点が好評だという。現在は、トマトソースにベーコンなどをのせたピザの定番組み合わせとなる「チャオベラ」、バジルソースを使った「ジェノベーゼ」、肉をたっぷりのせた「ミートパーティー」の3種類(各700円)を用意。
出店場所や客層に合わせたサイドメニューも用意し、フライドポテト(500円)のほか、学生の多い会場では揚げパンに近い「パンフリット」(250円)も販売する。
これまでの出店先は、船橋市内のイベントのほか、東京都世田谷区や赤坂周辺、群馬県前橋市のイベントなど広域にわたる。
食材面では、船橋市内の生産者との連携も検討しており、将来的には船橋産の小松菜や乳製品を使ったメニューをレギュラー化し、地産地消型のキッチンカーを目指す方針だ。
望月さんは12月上旬に第1子の出産を控えるが、その間も営業は継続する予定。引地さんとアルバイトスタッフがキッチンカーを運営し、望月さんは体調を見ながら復帰時期を調整する。アルバイトには子育て中の友人もいることから、「短時間しか働けない保護者世代も、シフトを組み合わせながら現場に立てる体制を整えたい」と望月さん。
今後はキッチンカーを2台、3台と増やし、他のキッチンカー事業者とも協力しながら、出店場所の紹介やイベント企画などにも取り組む構想を持つ。望月さんと引地さんは、「子育て中でも働き続けられる場を作りたい」と話している。
出店予定や最新情報は、公式Instagram(@ciaobella.rosso)で発信している。








