習志野のクラフトビール店「むぎのいえ」で「ビールのおすそわけカード」、映画「ペイフォワード」をイメージして

  2022/9/16
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9/16(金)習志野のクラフトビール店「むぎのいえ」で「ビールのおすそわけカード」

映画「ペイフォワード」の世界をイメージして

 習志野市谷津商店会の中にあるクラフトビール専門店「むぎのいえ」で7月初旬からはじめた「ビールのおすそわけポイント」制度でビールを無料で飲んだ利用者が9月に入り100人を超えた。

 同店は、谷津商店会の中でビールの醸造および販売、飲食店としてビールに合うつまみの提供をおこなう専門店。商店会活動などにも積極的に参加する店主の今井さんは「お金ではない価値で、ビールを通じてゆるくつながる社会を実現したかった。岩手県のクラフトビール店でやっているものをみて採用させてもらった」と話す。

 サイズに関わらず同店でビールを1杯でも飲むとスタンプカードを配布。ビール1杯ごとに1つのスタンプを押印する。スタンプが10個たまると自分のメッセージを添えて他の誰かにビールをおごることができる仕組み。

 これまでスタンプを貯めた提供者からのメッセージは、「今日誰かにやさしくした人に飲んでもらいたい」「自分が授乳あけて飲めるようになったばかり。同じように授乳やリハビリ明けなどで飲めるようになった方へ」といった人を思いやった優しいものが多く、「メッセージに癒されました」と今井さん。

 また、利用者の方も「あぁ、今日は誰にも優しくできなかったなぁ…」「今日は、こんな良いことがあったぞ」と1日を振り返る様子がみられスタッフとの話題提供にもつながっているという。発案者の今井さんも「このスタンプカードは、1日の終わりにビールを飲みながらその日を振り返ってもらうきっかけにもなるのか」と感心する。

 単純なボランティアだけではなく、店への還元も考えている。利用者の顔が見えるよになる事で「行列効果」や、「あと少しでスタンプが貯まるから」といった単価アップ、スタンプを貯める事でほかの誰かにビールを提供したいという「リピート率アップ」なども視野に入れる。

 地域経済も回しつつ、誰かの為に負担なくやさしい気持ちを分け与えられる。店側は、スタンプ10個につき1杯のビールを無償提供するが、利用者の多くがSNSなどでこうした同店の取組を拡散するという。

 「私がビールと出会ったのが、一日の仕事を終えて先輩たちとのむ乾杯ビールだった。ビールを飲む楽しさや幸せを提供する事が出来たらうれしいとビールの醸造をはじめ、この店をオープンさせました。今後もビールを通じた緩いつながりと楽しさを提供できるお店でありたい」と今井さん。

 営業時間は、17時~21時(月木金)。12時~14時、17時~21時(土日)。火・水定休。

  • むぎのいえ店主で醸造家の今井さん

  • 「誰に飲んでほしいのか?」を提供側からメッセージ

  • 「飲んだ感想や感謝の気持ち」をおごってもらった側から

  • ビールを飲むとサイズに関わらずスタンプをもらえる

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