二和に視覚障がい者のためのグループホーム開設、 視覚障がい者が安心して暮らせる街作りを

  2021/11/30
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以下は 2 年前に書かれた内容です

11/30(火)二和に視覚障がい者のためのグループホーム開設

視覚障がい者が安心して暮らせる街作りを

 視覚障がい者向け福祉サービスを提供する「株式会社oneself(ワンセルフ)」が、二和東の住宅街に作年10月に視覚障がい者グループホーム「ease(イーズ)Ⅰ」(二和東6-1-26、TEL047-440-8580)を開設し、12月1日には「easeⅡ」(二和東3-14-22、TEL047-404-2035)を開設する。

 代表の飯田大介さんは船橋生まれ船橋育ち。介護系専門学校を卒業後、障がい福祉に21年携わる中で、視覚障がい者が自分らしく生きられる場が少ないと感じていたという。

 同社は建設業や福祉業を担う「森グループ」の中の1社。同グループ内には自身が視覚障がいを持ち、「船橋市視覚障害者協会」の会長も務める、建設業「森興業」の社長森哲也さんがいる。グループホーム内の内装については森さんの意見も取り入れ、広いリビングに手すりを付け、家具の配置をわかりやすくする工夫も。

 「easeⅠ」「easeⅡ」は共に2階建ての一戸建で、店舗面積は40坪。リビングにはスマートスピーカーを設置し、声に反応し時間やラジオを聞くことができる。床や壁を白くし、家具を濃い色にすることで見やすさに配慮。電子レンジやケトルは視覚障がい者でも使いやすいよう、ボタンに凹凸のあるものを使う。キッチンはあえてガスコンロを設置。

 「視覚障がい者にはIHの火が出ないのが良いように思えるが、実際はガスコンロの凹凸がないと鍋をどこに置いたらよいかわかりづらい。また、今後の1人暮らしを考えた際、賃貸はガスコンロがほとんどのため、慣れておく必要がある。スプリンクラーを設置し安心できる場を提供した」と話す飯田さん。

 グループホーム名「ease」はホッとできる、リラックスの意味。また、会社名「oneself」は自分らしくを意味する通り、グループホームは「自分らしい生活」を送るためのツールとして考える。1人暮らしを望む人には必要なサポートを提供し、長く住み続けたい人にはリラックスできる生活の場を提供する。

 各居室は6帖。風通しを意識した間取りで、玄関や階段の縁には目印に凹凸のあるテープを貼る。「視覚障がいは1番身近な障がい。現在100万人のところ、2030年には200万人に増えると言われている」と話す飯田さん。

 森さんは「9割が中途失明者。緑内障や糖尿病などで視力を失う。今まで普通に暮らしていた人たちが障がい者となっても、グループホームや就労施設を作っておけば安心。実際にB型就労施設を作ります」と笑顔で話す。

 飯田さんは「まずは視覚障がいのことを知ってもらいたい。地域の方、医療との連携を大切にしていく。仕事も障がいがあるからできないのではなく、できるようにやり方を工夫すればいい。誰しもが自由に生活し共に支え合える街作りをしていきます」と意気込みを話す。

 男性限定で定員は6人。現在利用者は30代〜60代。グループホームの見学や問い合わせは「easeⅡ」(TEL047-404-2035)まで。

  • グループホーム「easeⅡ」の外観

  • スマートスピーカーを備えるリビング

  • 居室

  • 広くとられた玄関は車椅子対応

以上は 2 年前に書かれた内容です
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