市民ギャラリーで船橋ゆかりの画家と詩人の二人展、上を歩ける作品も

  2024/7/21
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7/21(日)市民ギャラリーで船橋ゆかりの画家と詩人の二人展

上を歩ける作品も

 船橋にゆかりを持つ画家の豊泉(とよいずみ)朝子さんと詩人の幸龍(こうりょう)さんによる二人展「逆鱗〜GEKIRIN〜」が7月13日〜15日、船橋市民ギャラリー(船橋市本町2-1-1船橋スクエア21ビル3F、TEL 047-420-2111)で開かれ、延べ245人が来場した。

 「ダース・ベイダーのテーマ」が流れる展示室には、キリスト教で言われる人間の原罪「七つの大罪」を題材に豊泉さんの描いた龍の玉の絵の中に幸龍さんが詩を書いた作品や、豊泉さんの描いた大型の絵画などを展示した。中には床一面に豊泉さんが墨で描いた作品もあり、来場者たちがビニール越しに作品の上を歩き、しゃがんだり足を止めたりしながら自由に作品を鑑賞する姿も見られた。

 「大型の作品を床に展示するというのは幸龍さんのアイデア。画廊などではなかなか許可が降りない展示方法だが、子どもたちにも好評だった。展示との距離が近く、身近に感じてくれたのでは」と豊泉さん。「芸術を身近に感じてもらえるよう、高尚なものにならないよう努めて制作した」とも。

 幸龍さんは、「『逆鱗』というテーマを決めた時から、七つの大罪や、音楽・床を使用した特異な展示方法といったイメージが頭の中を渦巻いていた。こだわりの演出を楽しみ、『市民ギャラリーでこういう表現をしてもいいんだ』と感じてもらえたら」と演出について話した。

 さらに幸龍さんは「船橋市民の文化芸術の底上げと活性化を目指したい」との思いから、9月30日まで募集が行われている「船橋市文学賞」の募集要項を会場で配布したほか、豊泉さんが描いたフレームの中に来場者が詩や俳句などを書き入れられるカードも用意した。

 幸龍さんは「船橋はスポーツの街として知られているが、著名な作家が選者を務める文学賞や、立派な市民ギャラリーがある文化芸術の街としても盛り上げたい」と話す。

  • 左が詩人の幸龍さん、右が画家の豊泉朝子さん

  • 来場者は詩や感想など、龍珠のカードに思い思いの言葉を残した

  • 展示室内には第37回船橋市文学賞の募集要項が設置されていた

  • 愛ことば「ふなばし美(うるは)し」。船橋の名産品などをイメージした豊かな色彩で書かれた

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