船橋大神宮が社務所をリニューアル 境内の利便性向上でますます地域に開かれた神社へ
11/22(土)船橋大神宮が社務所をリニューアル
境内の利便性向上でますます地域に開かれた神社へ
意富比神社(通称:船橋大神宮、船橋市宮本5-2-1、TEL047-424-2333)は、老朽化が進んでいた社務所の建て替え工事を終え、2025年4月8日から新社務所での業務を開始した。
新社務所は平屋建てで、耐震性・断熱性に優れた近代建築に生まれ変わった。
旧社務所は昭和期に建築されたもので、東日本大震災で一部にひび割れや、台風による敷地の一部崩落など安全性への懸念があった。
こうした背景から「万が一に備え耐震構造」を主眼に置いた建て替えを決定。工事は積水ハウスが担当し、コロナ禍に予定よりも1~2年の遅れをとり2025年3月に竣工、4月7日に引越、8日より本格稼働した。
新社務所の建設費用は、氏子からの浄財ではなく、神社の内部留保によって賄われた。建物は耐震性や気密性に富む現代技術を用いた機能的な設計で、外観は旧社務所の意匠を踏襲しつつ、内部には前社務所の欄間や杉戸、柱を再利用。「歴史と現代性の調和」が意識された造りになっている。
利便性も大きく向上し、これまで別棟だった受付と事務所機能が一体化されたことで、参拝者の動線が整理された。
また、室内型の受付スペースが新設されたことにより、雨天時でも快適に対応できる環境が整った。さらに、同神社は地域の一時避難所に指定されており、災害時の受け入れにも対応する。
船橋大神宮は、古くは景行天皇40(西暦110)年に皇子日本武尊が住民のために天照大神に祈祷したことが創始と伝えられ、延喜式内社にも名を連ねる由緒ある神社。
境内には徳川家にゆかり深い常盤神社も併設されており、地域の精神的な支柱として親しまれている。
新社務所完成を機に、これまで以上に地域と連携した新たな取り組みも進行中で、「ふらっと立ち寄れる神社」を目指している。
「安全性を高めた新社務所で、参拝の皆さまに安心してご利用いただける環境を整えました。神社が地域の人々をつなぐ架け橋となれれば」と千葉統彦禰宜。










