私設図書館兼書店「針鼠書房」が船橋・本町通りにオープン、蔵書票のデザインなどにも工夫
3/24(木)私設図書館兼書店「針鼠書房」が船橋・本町通りにオープン
蔵書票のデザインなどにも工夫
私設図書館兼書店「針鼠(ハリネズミ)書房船橋本店」(船橋市本町4-34-13 2階、TEL047-767-6335)が3月24日、本町通りにオープンした。
店主は船橋市出身の岡直樹さん。岡さんは八木が谷北小学校、八木が谷中学校の卒業生で、大学1年時にはNPO法人「情報ステーション」を立ち上げている。現在は「地域力研究所」の代表理事、「船橋市環境協会」の専務理事、「船橋人物図鑑」の代表を務める。
岡さんは「借りることも買うこともできる本屋です。2021年8月末オープンを目指していましたが、コロナによる情勢などからなかなかオープンに至りませんでした。今回オープンを決めましたが、内装などまだまだやりたいことがたくさんあるんです」と意気込む。店内面積は約16坪。店内は畳のベンチがあり、和モダンで落ち着いた雰囲気になっている。
絵本の棚の管理を担当するのは、「情報ステーション」副代表の鈴木清美さん。「市営図書館には置いていないような仕掛け絵本などもあります。市営図書館だと『静かにしなきゃ』など小さい子ども連れだと行きにくかったりしますが、ここではリラックスして過ごしてほしいと思っています。季節に合わせた棚作りをしますので、その辺りも楽しんでもらえたら」と微笑む。
店名「針鼠書房」の「針鼠」は、昔主流だった本の持ち主を明らかにする蔵書票「ハリネズミ書票」と呼ばれる最古のデザインが針鼠だったことから起用したという。本の購入時には、貸し出し用蔵書シールの上に針鼠デザインの「蔵書票」を貼り、購入済みであることを証明する。
「蔵書票」のデザインを担当したのは、市内在住イラストレーターで似顔絵師「にがおえ便」の浜田琴さんとイラストレーターで切り絵作家の中村頼子さん。
岡さんは「本の購入時には、どの蔵書票が出るかはわからないんです。これからも蔵書票のデザインを増やし、ガチャガチャのような楽しさを味わってもらえたら」と話す。「コロナ禍で立て続けにイベントがなくなる中、この場を何かの発表の場などとして使ってもらっても、と思っています。今後はそれをオンライン配信するのに設備なども整えていきたい」とも。
営業時間は木曜・土曜の13時〜20時。